ドラフト指名漏れを味わった東大の2人が、悔しさをぶつける活躍で昨秋に続くリーグ戦2勝に貢献した。
酒井捷(すぐる)外野手(4年=仙台二)は5回2死一、二塁から右中間越えの2点適時三塁打を放つなど3安打2打点。2年時に大学日本代表候補に名を連ねたが、東大史上初の野手でのNPB入りはならず。「2年生のときによく見ていた景色がやっと見られた」と感極まり、大粒の涙をこぼした。
元ロッテの俊介氏を父に持つエース渡辺向輝投手(4年=海城)も続いた。4点リードの8回から登板。1点は返されたが、2回を最少失点に抑えてリードを守り切った。価値ある1勝にも「勝ち点を取らなければ意味がない」と気を緩めない。法大戦を最後に現役引退する。勝ち点奪取を狙う2回戦へ「いつでも、いくらでも投げるつもりでいきたい」と意気込んだ。