はてなキーワード: ファンタジーとは
「敵やライバルが自分の弱点を喋るなんて不自然!」って言うやついるけど、じゃあなんで現実は失言だらけなんだよって話なんだよな。
世の中、聞いてもないのにベラベラ話すやつばっかだぞ。
政治家も経営者も一般人も、SNSで勝手に自爆するし、会議でも飲み会でも、自分で自分の穴を掘って転がり落ちていく人間なんて山ほどいる。
「自分の弱点を話すとは不自然だろ」っていう主張こそ、むしろ現実知らなすぎなんだよ。
人間にはそもそも「他人に自分のことを知ってもらいたい」って欲求があるし、自慢でも愚痴でも弱音でも、なんなら言わなくていい秘密まで勝手に口が滑る。
つーか、そういう人間がいるからこそ秘密が漏れるし、守秘義務なんて仕組みが必要になるわけで。
で、これをリアルに創作へ持ち込むと、逆に「キャラがバカすぎてリアリティない」って言われる。
ここが面白いところで、現実を忠実に描くほどリアリティが失われるという矛盾が発生する。
要するに、「敵が弱点を喋るのは不自然!」という意見のほうがファンタジー寄りなんだよね。
現実はそんなやつらばっかり。
50人クラフトってYouTubeで参加勢が不純異性交遊して追及されるシーンでチャットのIQが下がるシーンをよく見る
ゲームにジャンル違いの要素いきなりぶち込まれるの結構好きなんだよな
横スクロールアクションのゲームのラスボスがシューティングゲームになったりとか
個人的には不意打ちで変なことされるのが好き
ファンタジー世界かと思ったら後半SF設定が出てくる小説とかノベルゲーも好きだし同じ系譜かもしれん
叙述トリックものも好きだし「気持ちよく驚く」体験が好きなのかも
そのあとバニーさんのいる店に行くぞ
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終電で帰るぞ
美しいバニーさんを眺めながらお酒を飲めてとても幸せだったなあ
バニーさんと語り合うことで、バニーさんにとってヌーブラがいかに便利かという点について知見を深めることができた
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0時に間に合わなかったけどゴミ出し間に合ってよかった
これもバニー神の思し召し
あれこそバニー神かもしれん
エリ・エリ・レマ・サバクバニー(神よ、バニー神よ、なぜバニーはこんなにも素晴らしいのですか)
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朝起きたら頭が痛い、二日酔いだ
なぜ俺はこんな日記を……
原作である「Histoire d'Ali-Baba et de quarante voleurs exterminés par une esclave」にも
「Sésame, ouvre-toi」と記されており「ゴマよ開け」というのは原作準拠
アリババと40人の盗賊は千夜一夜物語の一篇とされているが実は原典には存在せず
18世紀にフランスの学者によって付け加えられており、アラビア語の原作が存在しない
千夜一夜物語の写本の目録にこの作品があったため「やっぱ原典あるじゃん」となったが
その後の調査によりその写本自体が18世紀以降に作られたもので
学者のアリババと40人の盗賊を逆にアラビア語に訳して描かれたものであることが判明し
学者は現地の人から聞いてんと言っていたがそれも後世では疑わしいとされている
またこいつは「アラジンと魔法のランプ」も原典がないのに勝手に付け加えており
昔からよくあるタイプではあるけど特に半沢直樹以降に顕在化した「いい演技=オーバーリアクションの顔芸」系作品。このハゲー!! ちーがーうだーろーっ! 違うだろーォッ!! 違うだろっ!!!(唐突な豊田)。元々は蜷川あたりの演劇界隈からの輸入だと思うんだけど、演劇であれがバエるのは空間が広いからだろ。画角的に小さく切り取られた画面内でやられても、こんな奴おらへんやろ~としかならんやろ。
なので僕はこの映画が嫌いです。
千葉雄大って口に顔乗っ取られてるんか?感情的になって話すと口の動きにあわせて顔の位置が動くから「一生懸命頑丈込めて台詞読んでます」感がすごくて毎回ズコーってなる。顔はかわいいけど主役張る器とは思えなかった。まぁ主役なんかジャニでええんですってのが邦画だから別に千葉雄大でええか。
話としては前回(見たはずなんだけど何一つ覚えてない)逃亡した天才ハッカー成田凌を追う刑事千葉雄大はハッカー対策室に異動。一方その頃成田は日韓首脳会談の中止を目論む韓国の反政府組織に就職。そこで監視役についた韓国美女といろいろあって、最終的に公安の井浦新に撃ち殺されて韓国美女にはく製にされておしまい。
これ別にいいっちゃいいんだけど、韓国の反政府組織の韓国人上司が大谷亮平で、韓国で知り合う韓国人剥製師が佐野史郎なんだよ。ちなみに韓国美女は元アイドルの韓国人。なんでみんな韓国人にしなかったの?予算なかったの?
俺はハリウッド映画とか見てて日本人役が韓国人だったり中国人だったりするの毎回イラッとするタイプだからすげー気になっちゃった。もしくは韓国美女も日本人で揃えてこれはジャパニーズファンタジーコリアですよっていう空気感の統一をするとかさ。
実は韓国美女も心理操作に長けた超悪女だった可能性もある(最終的に成田を剥製にしてる)から意図的な演出なのかもしれないけど、韓国美女がストーカーに追い詰められたところを成田が助ける展開があって、その後、距離が急接近して哀しき過去を告白するってシーンがあるんだけど、そこがカタコトの日本語なんだよ。2人はほとんどのシーンで韓国語で話してるのに。
韓国生まれ韓国育ちの韓国美女が最もエモーショナルになってる場面で敢えて(カタコトの)日本語話すか?毒親に虐待されて施設で育ったって設定なんだけど、その施設が実は日本にあって私は韓国の毒親に捨てられて日本で育ちました、なら、本当に辛いときに日本語が出るのはわかるけど、別にそんな設定ないし。なんでこいつ日本語しか話さんようになったんや。こういう感情が繋がらない感じ苦手なんだよな。
途中で急にミサイルが日本に撃ち込まれる展開があって、Jアラートが作動。防衛庁もミサイルの存在を確認。2分後に着弾。実際に着弾しモニターには濛々と煙をあげるビルが。しかし千葉雄大はモニタを凝視し、旗のはためきと煙の向きが違うことから「ハッキングを受けてフェイク映像を流されている」ことを見破る。
って展開なんだけど、いや防衛庁のレーダーもハッキングしたん?だったらもう何でも好き放題やれるだろ。フェイク映像なんか流して遊んでる場合か?とも思うしさ。何より今の時代にサイバーハッキング対策室ならまずやるべきことはSNSのモニタリングだろ。
実際に着弾してるなら映像なり写真なりが一瞬でバズりまくってるはず。フェイク映像凝視してる場合か?「あれれ~おかしいぞ~。SNSに何の反応もないよおじさん(CV:高山みなみ)」がリアルじゃね?つーか情報収集のために24時間監視しとけよ。
日韓首脳会談の会場にドローンが雲霞の如く押し寄せる展開もあるんだけど、それだって急に近所からドローンが湧いてくるわけもなし周囲何キロかは当然ある程度の警戒態勢が敷かれる以上、ある程度の距離を飛んできているはずなんけど巡視してる連中は何も気づかんかったんかって感じだし、何より首脳会談のときは普通に広域監視でドローンの警戒は現代では当然にやっとるわい。ドローン出てきたての時に脚本書いたんか?
あとこれはもう本当に全然どうでもいいことなんだけど、反政府組織の大谷の恐ろしさを表現するために裏切者を処刑するシーンがあるんだけど、そいつは警察に組織の情報を売ってたのね。で、問い詰めると「娘を学校に行かせるのに金が必要で!」って言うの。反政府組織より警察のほうが金払いいいことありえる?めちゃくちゃ潤ってそうな組織だったけど。別に「喋らないと一家ともどもぶち込むって脅されて」とかでよくね?
あと反政府組織をずっと警戒してるのに「背中のやけどを見せる」ためだけに上半身裸で寝てる成田ね。こいつそのシーン以外ではずっとパジャマでもない普段着で寝てるから。こういうの嫌い。
基本的に謎演劇演技が「すご~いこわ~い」って思える人にはポップコーンムービーとして普通に楽しめる程度の映画ではあると思う。でも俺には「演技合戦(笑)」が映るたびに逆に集中力を削がれてしまって、気にしなくていいことばっかり気になってしまった。
でもこれはたぶん1,2が好きだった人に対するご褒美映画な部分はあると思う。なんかマジで必然性なく出てきて足を引っ張るしかしない田中圭もたぶん1か2の主要人物でしょ。で、成田が韓国美女に心開く描写も1と2を見て着てたら感動するんでしょ。成田が千葉を友達だと思ってて最後に助ける展開もずっと見てると激エモなんでしょ。いや。
俺も見てんだよ!!!!!何も覚えてないだけで!!!!!!じゃあ俺が悪いか!!!ごめんね!!!!!!
でも邦画の基準の中ではまぁまぁ頑張ってる方なんじゃないの。知らんけど。
アマプラで無料で見られるので千葉雄大、成田凌のファンにはオススメ。
紹介文にネタバレあり
・連載中
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888930318
異世界に転生した少年が前世から持ち越したのは恨み、憎しみ、飢え、渇きのみ。
暴力が支配するこの世界でどれだけの戦場を駆け巡れば恨みや憎しみは消え去るのか。
どれだけの敵を殺せば飢えや渇きは癒やされるのか。
人類全員に読んでほしいので何回でも紹介する。
5ちゃんねるのWEB小説感想スレにてループする話題「なぜこれが書籍化しないのか?」において常にトップに上がる作品が満を持して書籍化。
もし読んでみて「つまらなかった」「時間を無駄にした」と思ったら、スベったブコメにカラースターを進呈するのでこっそり知らせてほしい。
・連載中
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885436251
債権奴隷に落ちた少年は借金返済のため冒険者となって迷宮で一攫千金を目指す。
力がなく戦士になれず、信仰心が低いので僧侶になれず、不器用なので盗賊になれず、学校で学べば誰でもなれる魔法使いで迷宮に挑む。
一度は書籍化したものの1巻打ち切りにあい、出版社を変え6年後に再刊行を果たし「このライトノベルがすごい!2026」第8位に輝く。
扱いの軽い命、がめつい教会、疲れの取れない宿屋、ボッタクリの店、そうウィザードリィだ。
読者感想欄でもWizネタで盛り上がるのでプレイヤーなら2割増しで楽しめるが、知らなくても2割引きにはならないので是非読んでほしい。
血と汗にまみれ、汚泥にまみれ、吐瀉物にまみれ、魔物の臓物にまみれ、拷問をする仲間、思いやりと人情のある敵、罪悪感と後悔、苦い後味、うらやましくないハーレム、そんな小説が好みならおすすめ。
コミカライズは商業とpixivのファンメイド(原作者公認)があるが、pixivの方が面白い気がする。
・連載中
https://kakuyomu.jp/works/16816927862215511326
少年が見る夢は正夢なのかそれとも過去の巻き戻しなのか、それとも他人の人生なのか。
母と妹を守る為、見た夢に従って動き出した少年は大きな運命に飲み込まれていく。
その夢は本当に少年を正しい道に導いているのか。
ただ母と妹を守りたかっただけなのに。
陰謀や権謀術数に否応なく巻き込まれていくのでスカッとする展開も少なめ。
主人公の恋愛要素もないし(同年代の異性が登場するのは妹を除けば180話以降)チートもない。
少年同士の友情や騎士の絆がメインなので、女性向けかもしれないが勿論男性が読んでも非常に面白い。
思ったよりも評価ポイントが伸びないのは4サイトものマルチ投稿のせいだろうか。
・連載中
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886644108
いじめを苦に自ら命を絶とうとした少年は地獄のような異世界に転移する。
それから数十年後、全ての力を手に入れた少年は自殺する瞬間に戻り、今度は自分をいじめたクラスメイト達を異世界に引きずり込む。
流行が2周3周した結果「勇者は善、魔王は悪」どころか「追放側が有能、追い出された方が無能」「主人公がざまぁされる」といった作品もあるが「いじめっ子(正確には傍観者)がいじめられっ子に復讐する」という作品は非常に珍しいのではないだろうか。
その試みが100%うまくいってるとは言い難いが、他にはない味わいなので読んでみてほしい。
・連載中
https://kakuyomu.jp/works/16816927859769787769
作者の前作『カルマの塔』が合わなかった為、食わず嫌いで長い間読まなかった。
文章に癖があり、特に会話文や固有名詞に理解しにくい箇所は多々あるが、それを乗り越えられれば。
読者コメントにネタバレが多く、初回は感想欄は開かないほうが良い。
・完結済
https://ncode.syosetu.com/n4809dw/
作者らしい安定感で期待を裏切らない作品。
リゼロに代表される「死に戻りスキル」が主人公ではなくそばにいる人物が所持していたら……?
現在コミカライズ版のWEB広告が出ているが、これですらエロ漫画風に切り取られてしまうのか…。
・第1部完結 第2部連載中
https://ncode.syosetu.com/n1132dk/
集団転移は非常に難しく、主人公一人が突出化して周りがモブになるか、早々に離脱して別の道を歩む作品が多い。
しかしこれは41人を濃淡はあれどきっちり描ききった作品で、退場後も主人公に影響を与えていく。
クラスメイト同士での殺し合いも多々あり、グロい表現も多く読者感想欄でも忌避感を示すコメントもあるので万人にすすめることはできないが、興味があれば読んでみてほしい。
・完結済 続編連載中
https://ncode.syosetu.com/n5363hf/
よくある異世界転移ものだが、とにかく「処刑人」ラング(51歳)が魅力たっぷりで、この人物一点突破でおすすめしたい作品。若者と年配のバディが好きなら読んでみてほしい。
・完結済
https://ncode.syosetu.com/n7679cq/
どうやらこの世界は終わるらしい。
上記の作品群はまだ甘い?もっとダークでハードなものが読みたい?
2026新語・流行語大賞のノミネート語が発表された。本記事では、選出された30語の中から注目の用語について、その概要と背景を解説する。
【見せ善】
お笑いコンビ・さや香の新山が、被災地でのボランティア活動の様子をSNSに投稿した際、「これは見せ善です」とハッシュタグを付けたことが発端。これまで著名人のボランティア報告は「売名」「偽善」と批判されがちだったが、自ら「見せ善」と名乗ることで批判を逆手に取るスタイルが称賛された。以降、Z世代を中心に、ゴミ拾いや席譲りなどの善行をSNSにアップする際の「炎上回避の免罪符」として定着した。
物価高や増税が続く中、見栄を張ることを完全にやめた開き直りの精神状態のこと。ファンタジー作品のゴブリンのように、他人の目を気にせず「安いものをむさぼる」「服は着られれば何でもいい」「欲望に忠実に生きる」というスタイル。かつての「丁寧な暮らし」の対極にあるが、その生命力の強さが逆にクールだと捉えられた。
【屁】
トップアーティスト米津玄師が突如リリースした配信限定シングル『屁』。自身の放屁音をサンプリングし、重厚なビートと融合させた前衛的な楽曲は、瞬く間にYouTubeで1億再生を突破した。「屁すらも芸術に変える男」と評される一方、全国ツアーではマイクに臀部を向け、生の音を集音させるパフォーマンスも大きな話題となった。
【爆盛り葬儀費】
多死社会の進行に伴い、葬儀業界での競争とトラブルが激化。格安の基本プランで集客し、遺族の混乱に乗じてオプションを過剰に追加させる手口が横行した。最終的な請求額が当初の見積もりから数倍に膨れ上がる様を、飲食店のデカ盛りメニューになぞらえて揶揄した言葉。
【食べる蕎麦湯】
健康志向とフードロス削減の観点から、これまで廃棄されがちだった「蕎麦湯」がスーパーフードとして再注目された。ゼラチンや寒天で固め、黒蜜やきな粉をかけた「食べる蕎麦湯」がコンビニスイーツとして爆発的ヒットを記録。ルチンが豊富で腹持ちが良い点が、ダイエット中の若者層に支持された。
【野獣圏内】
気候変動によりクマ・イノシシ等の動物の都市部進出が常態化したことを受け、政府が新たに策定したハザードマップ上の区分名称。正式には「特定野生鳥獣高頻度出没区域」だが、環境省の啓発ポスターで使われた「ここはもう、野獣圏内。」というキャッチコピーが一部国民に衝撃を与え、そのまま一般名称として定着した。
【もう走らなくていい】
北米3カ国共催のサッカーワールドカップにて。日本代表のFW前田大善が、予選リーグから決勝トーナメントまで驚異的なスプリント回数を記録し続けた。準々決勝での敗退が決まった瞬間、実況アナウンサーが涙声でかけた「もう走らなくていい、大善。胸を張れ」という言葉が国民の涙を誘った。過酷な労働環境にいる人への労いの言葉としてもネット上で広く使われた。
インドネシア原産の犬種。人気K-POPアイドルが飼い始めたことで日本でも知名度が急上昇した。その独特な語感が小中学生を中心に面白がられ、実物を見たことがない層にまで名前だけが独り歩きして大流行した。
【無敵外交】
国際会議において、自国の主張だけを一方的にまくし立て、他国の批判や質問を一切受け付けずに退席する強硬な外交スタイルのこと。会議で人の話を聞かない上司を指すビジネススラングとしても使われた。
メジャーリーグで前人未到の記録を更新し続ける大谷翔平に対し、日本の小学1年生の野球少年がテレビのインタビューで言い放った一言。その純粋さとあまりのスケールの大きさが愛され、何かに挑戦する際の決まり文句としてミーム化した。
話題になってたので観てきました。
・予習としてハムレットとダンテの神曲のあらすじを頭に入れて挑む。物語の下地にはなっているのだろうけど、個人的には知らなくても問題なかったな。
・ハムレットからの換骨奪胎ぶりが面白いとの評判だったが、個人的にはそもそも悲劇を描こうとしてないしハムレット派生作品として見るもんではないなと思った。単純明快な勧善懲悪の作品に思った。細田守らしい子供向けを意識する。ハムレットとしては、王様が意地悪に叔父に殺されて復讐心に燃えるハムレット、毒で殺すつもりが毒で死ぬ叔父、まぁ様々イベントは似たことが起きる。が、知ってても知らなくてもどうでもよく思う。レアティーズいないし。
・神曲への解像度は私は低い。世界文学的にものごっつい大事な作品で、地獄から煉獄、天国への長い旅を、様々な著名キャラと出会い別れながら進む神聖なる喜劇、的な理解。あんまり知らない。スカーレットでは舞台としては準えてるけど、下地として何か作用しているようには感じなかった。棺桶のシーンとかは関係してそうに思ったけど、それは神曲を知ってないといけないかと言われるとそうは思わなかった。それともそれは重要なシーンを無理解に進んでしまった私の不甲斐なさかもしれない。
・時をかける少女が宣伝に持ち出されたのは、まさに時をかけていたから、かな?安直だけど。
・一つ一つのシーンの絵作りは前評判通り、どれも美しく素晴らしい。
・特にスカーレットが可愛すぎる。表情ひとつひとつが愛おしい。
・シーン一つ一つが夢の中って感じ。私は村上春樹の世界の終わりとか、海辺のカフカとか好きなので、こういうの好きぃ…ってなった。
・現代に生きる私を写像した先のスカーレットが写像する世界ってのは、ナーロッパ的な中世であって、銃が存在し、僧がおり、アフリカとか南米とか、色んな文化が表層的に混じり合う。作中では、過去も未来も生も死も混じり合う世界とわかりやすく何度も表現される。細田守最高だぜ。こういうファンタジーへ大衆を入門させてくれてありがとうだぜ。私はこういうのが好きだ。
・服飾考証しっかりしてるとの事前情報通り、私はよく知らんけど多分しっかりしていたと思われて、その解像度のおかげで、地獄の狂い具合が鮮明で面白い。混じり合って混沌としている。
・産業革命以降の武力が作中に存在しないのは、それが我々にとっての現実の脅威だからだと思う。この作品はファンタジーなんだ。力強い線引きを感じた。
・渋谷ダンスシーン、きたきたぁ!!ってなった。幾原的な心象風景かと思ったら丁寧に前段から渋谷という箱の舞台を歪にチラ見せしたりしてて、思ったより浮いてはいなかったかな。いや画としてはバチクソ浮いてたけど。まぁ意図はかなり明快に伝わった……と思ってる。でも現代の子どもがこの渋谷や踊りを自分ごととして捉えられるかというと疑問よなぁ。現実を描写できない制約の中でのスカーレット心象の箱庭、非現実の作中での現実としての非現実としては面白い画だった。私→スカーレット→聖→スカーレット→渋谷。クール。
・宿の主人、てのが登場人物紹介にいたが、作画として特徴的だなと思ったが映画の中では短いシーンだった。でも重要な役割だったんかなぁ。
・スカーレットの成長を見守るおじさんの気分になった。私も歳をとったなぁ。
・聖、なぜお前は矢を放った……?抑止力はその装置を発動させてしまったら終わりだ。それはお前の思想と矛盾しないのか。観終えた後、ダンテでいうと七つの大罪のシーン中だと振り返ってみるが、結びつけるには苦悩する。いやこんなん結びつけなくてええかってなった。……いやでもまじで意味わからん。知りたい。
・雑魚雑魚悪役にレアティーズとかいう名前が付けられてるのも何か関係あるんか……?
・ハムレットにおけるクローディアスの懺悔は本物の神への懺悔。現代日本では神への信仰が薄く、物語でもあまりに薄情。
・最後のキスと涙が商業的すぎて泣けなくて泣いた。しかし世の中の大衆はそれが好きなのだろう。届ける先のニーズに応えようとする様はえらい。これを描くには時間が足りない。
・争いよりも友好を、憎しみよりも愛を。これはもっともっと丁寧に描いてほしい。もう1時間割いていい。3時間でいい。…でも忠実に2時間に収めて偉いなぁ。細田守はすごい大衆作家だ。
文学的な作品として観たら不評の嵐になるのはなんとなく感じるが、私は素養がないのでその辺はノータッチで。
芝居も映像はやっぱ最高のクオリティだ。映画館で観て良かった。地上波でも家でも観たくない。
価値観も好きだ。物語の壮大さも好きだ。でも、ラストだけはちょいと心残りだなぁ。
オマツリ男爵もだけど、細田さんはラストへの拘りや興味があまりない……?
作家をメタれば、前半の苦悩や憤怒の感情はきっと描きたいものであったとは思う。
でも作品として本来目指す描きたいものは、それなりに人間の根源的なもの、思春期の頃に精一杯みんなが考えて悩んでほしいことで、大人になっても向き合って向き合って考えていきたいことだとは思う。
その勧善懲悪は良いが、憎しみへの向き合い方としての成功例としてこのように描くにはご都合が良すぎるように思った。特に聖の矢とクローディアスへの天罰。
現実でいうと、例えば中共がオラオラしてるのを武力を持ってやめろやめろと脅すまではいいけど実際に刃を抜いたら戦争なっちまうやん、対話で友好を目指そうぜっていう作品にしたいのにさ、殺しちまったらそれは勝てば官軍ストーリーやん。現実では為政者が落雷で都合よく命を落とすわけないやん。殴ってきた相手を殴り返してはい終わりになるわけないやん。スカーレットが殺してなくても、殺す味方が代わりに殺してくれたありがとーは、私は、同罪だと思う。目を逸らすな。私はそれは嫌いだ。
利己的な活動と、利他的な活動のバランス。攻撃性と社会性のバランス。自己家畜化した我々が、より家畜化できる先を目指したいんだ。攻撃すんなと説くだけでは、攻撃的な人間が独裁的に得をするゲームバランスは崩れない。我々は山上を生まないですむ社会にしなければならない。そういう思想のもとで、細田守は何をどう伝えたかったのだろう?だから、聖が矢をもって暴力を振るったことへの解説をまじで教えてほしい。教えて!!
進撃の巨人は一般には商業的に成功した作品であるが、売上が激減して大失速した作品でもある
全盛期には全巻売上が年間1000万部だったのに、終盤は180万部にまで激減
その頃にはもう既に大体の人が既刊を持っているからだ、と思うかもしれないが、新刊売上も減った
ところが終盤には95万部にまで下がった
100万人以上の読者が読むのをやめてしまった
少年時代の作者がネトウヨで、第二の父たる町山智浩のラジオによってネトウヨを卒業したというのは有名な話だ
進撃に登場する眼鏡のキャラや指導者役はほとんどが町山をモチーフにしている
外見や誕生日まで町山をなぞり事前に町山に許可を取ったキャラはクサヴァーだけだが、ハンジやシャーディスやジークなどメインキャラに何人も町山がいる
ハッキリ言えば、進撃の売れたところはネトウヨ時代に由来し、失速したところは町山に由来する
閉鎖された環境で鬱屈としている少年が外の世界から来た大敵と戦い活躍という序盤の売れた部分はネトウヨファンタジーだ
強大な敵と卑小な人間という対比は視覚的にもわかりやすく大人気になった
しかし、徐々に町山の影が迫る
主人公らの住む島は、被差別民族「ユミルの民」の流刑地であり、「外の世界」に取り残された同胞らは差別迫害され苦しんでいるという高度に政治的な真相が語られだす
かつて巨人に変身できる能力を持つ民族として他民族を踏み潰しまわり栄華を誇ったユミルの民は、近代化が進む中で巨人に対抗できる兵器を開発できるようになった他民族に管理抑圧される側となった
外の世界の人々は軍備を整え次第、島を丸ごと潰すつもりであり、そうなる前に主人公は外の世界の数十億人の他民族全てを踏み潰し滅ぼす決意を固める
巨人と戦うシンプルな漫画として始まったのに、ややこしく多くの読者がついていけない内容になった
そしてヒロインのミカサは髪をショートカットにして男にしか見えないポリコレブスになり、島にはほぼ同一民族しかいないため白人だけだったが外の世界のポリコレ黒人がメインキャラに食い込み、更にはゲイであることを示唆するグリースも登場する
大人しく男に従うだけの都合のいい女になってはいけないとか、産む機械にさせるぐらいなら処刑されたほうが救いであるとか、フェミ要素も随所に盛り込まれる
1997年、ルーマニア・ブカレスト生まれ。映画撮影時は5歳だった。数百人もの候補の中からターセム監督に見出された。カティンカが現実とファンタジーの間を自然に行き来するのに感銘を受けた監督が、その瑞々しい感性が失われぬうちに、ただちに撮影に入ることを希望。撮影が楽しかったと語るカティンカが、最も嬉しかったのが、『ドラキュラ』でアカデミー賞受賞した石岡瑛子のデザインした衣装を着ることだった。現在はイギリス在住。演劇で学士号を取得し、出版に関する大学院の学位も持つ才女へと成長。演技の道は再開の可能性を残しつつも「いつか再び演じたい」と語り、ファンにとっては再びスクリーンで観られる日を心待ちにさせている。
なにかしらのプロジェクトチームがあったとする。そこそこの難易度のプロジェクトだとしよう。
そのプロジェクトを進めるために段階的には目的をすり合わせたり、課題を出し合ったり、成果物について議論したりと、そういうことをする。
途中どうしてもボスの意見が通りやすい局面ってのはある。経験の厚みとか知識の深さや量が多いのだから、そうなりがちなのは想像できるだろう。しかしだ、ここでボス配下のプロジェクトメンバーが、自分の意見や成果物について意見されたことを、あたかも個人が貶められたと認識してしまうことがある。
※ボスの意見の表明の仕方によってはガチでそういうこともあるだろうが、ここではそのようなボスではないと考えてくれ
この認識はちょっと問題で、このメンバーは徐々に自信を失ってしまいがちだ。発言もせず成果物に自分のWILLを盛り込まなくなってしまう。
プロジェクトメンバーたちはボスも含めて、そこそこ難易度の高いプロジェクトの問題を敵と認識して、RPGみたいなパーティーを組んでその敵を倒すイメージを持つべきなのに、あたかもパーティーで最も高ランクなボスが他メンバーを敵とみなして攻撃しているような錯覚にとらわれると、これは大変不幸な話だ。避けなくてはならない。
お仕事に限らず、国際問題とか社会問題とか、もっと小さな系でも家庭問題とか、本来の敵を見失って「あいつのせいでこうなっている」とか「あいつさえいなくなればうまくいくのに」とか、そんな風に敵を見誤っているケースが世の中には溢れている。
レッテル張りの横行なんてのは特にこのような事象が潜在していることを示す予兆なので、ひとつの目印にしてみてほしい。(男は、女は、おじさんは、おばさんは、できないやつは、○○な属性のやつは、○○部のやつは、○○は、そんな主語目的語を見かけたら『臭い』ってこと)
ちゃんと問題そのものを見抜いてやっていこう。世の中は複雑だし、実際問題みんながみんな味方であるなんてファンタジーだし、本当に特定の人・クラスターが敵であることもあるけれど、だからと言って短絡的に敵を見誤ってはいけないんだ。
レビューサイトRotten Tomatoesを見ると、細田作品の評価は日本でのそれと大きくかけ離れているのがわかる。
https://www.rottentomatoes.com/search?search=mamoru%20hosoda
日本で好まれる時かけやサマーウォーズより後の作品の方が評価が高い。特に日本で興行がガタ落ちした未来のミライの評価は明らかに日本と真逆だ。
なおスカーレットが既に低評価だが、現時点で日本でしか公開されていないことを鑑みれなければならない評価だ。
我々はデジモンや時かけといったドメスティックな作品から細田作品に触れているわけだが、海外視聴者はそうではない。
結果として前情報が少ない状態で近年の長編作品を視聴できている。
新海誠で言うと君の名は以前/以後のファン層が明確に分かれているように、細田作品でもおおかみこどもあたりで国内/海外ファンの分水嶺があるのだろう。
海外映画祭のノミネートでもバケモノの子がアニー賞でノミネートされて以来かなり増えているが、一方で日本での受賞歴は落ち着いてきている。
さらに妄想を続ける。日テレが仕掛けてきた細田守ハヤオ後継者作戦は完全に失敗した。
パクさんの死去、風立ちぬ以降のハヤオの内省化、依然として進まない国内オンデマンド配信などビジネス面での窮地に陥りつつある日テレの長編アニメ事情を細田作品では補填しきれていない。
ただここで前述したように海外への活路が見えてきた。これは作品公開のサイクルが長すぎるジブリでは不可能なことだった。
日本ではボロクソだった未来のミライが海外では高評価で受け入れられている実情がある。あのふわっとした展開が逆にファンタジー的で好感触なのかもしれない。
ならば海外受けをある程度意識した作品作りになっていくのは自明だ。
アナ雪のキャラデザを手掛けたJin Kimが2作連続でメインキャラクターデザインを手掛けているのも、海外マーケットを意識したものと捉えていいだろう。
しかも前作ではメインキャラのみのデザインだったが、今回は主担当に格上げされている。
おおかみこども以降、書きたいことを書くようになり偏ったキャラクター描写が増え、それについていけない日本人視聴者が続出。インターネットは作品公開ごとに大荒れ。
その一方で海外では高評価を受けカンヌにも呼ばれるまでになった。日テレもそんな細田守を抱えられればハクがつく。2020年の決算資料にも竜姫について海外展開を重視するとある。
クリエイターとしてどちらを向いて作品作りをしたくなるか、心象を慮る必要もないだろう。
友達、そっか、本当にやっちゃったんだ……なんか複雑だ……
という感じになりました。期待と現実のズレ。
たしかに「また30ネタかよwwwwww」と私たちは好き放題あの約束をネタにしてきたし、20代前半のころも「あと10年あるなwww」とか言って笑ってたし、20代半ばのときも「そろそろやばくね?」って冗談で言い合ってたし、25歳のときに「よし、あと5年だ」と思ったら本当に29歳11ヶ月で結婚したので笑っちゃったし、しかも相手が私の別の友達だったので「あーはいはいこの二人が結婚するんでしょ?」と思ったら本当に結婚したので笑っちゃったし、招待状が来たときは「本気だったんだwwwwww」などと思ったわけだが、「よっしゃ、じゃあその約束は冗談だから、私たちはずっと自由でいようね」という前提のもと歩んできた私の人生を振り返ったときの感想は「あ、私、あの約束を無意識に本気にしてたんだ」という感じになってしまった。
そもそも私はあの友達に本気で結婚してほしいわけではなかったのだ。むしろ個人的には彼とのあの約束をネタにする関係性はすごく好きだ。友達を「また30ネタw」と弄るというのは、信頼関係の表現のようなものであって本気で結婚してほしいと思っていたわけではない。彼に対してアンケートなどを取ったわけではないので実際に「私たち」がどう思っていたかはわからないのだが、少なくとも増田としては「友達くん! あの約束をずっとネタにし続けよう! 30歳までのカウントダウンを本気にするのはあきらめて、人生設計を共有するのも封印して、あの約束をネタに好きなだけ笑い合おう! 飲み会や軽いデートや冗談のような約束で可愛いけど軽い関係性のままでいよう!」というつもりだった。
要するに、「あの約束で本気になってんじゃねえよ」というのは「結婚してんじゃねえよ」という意味ではなく「あの約束は冗談のままにしておこうよ」という意味だったのだ。しかし友達は前者の意味に解釈したようで、今回は完全に本気で結婚をお出ししてきた。友達関係にありながら『29歳11ヶ月』で本気の人生決定をぶち込んできたあいつとは逆の流れへの進み方だが、そういうことじゃねえんだよな~~~~~~~!!!1!!
ただ、「冗談だと思ってその約束を弄ってたら、相手が真に受けてほんとにやりやがったw」というのは確かにそういう状況であり、友達がどれだけあの約束を本気にしていたかはわからないが、彼とのあの約束をネタにしてきた者の一人としては真剣に複雑さに襲われざるを得ない。無神経にネタにしてて、そっかなってなりました、友達。
で、式の感想なんですが。
「私からあの約束をネタにされ続けたから、別の人生に舵を切ったのか?」という感想になりました。わかりやすい恋愛の導入(でも私との約束を踏まえといてあの扱いは何なの!? 友として待つという選択肢はなかったんですか!)、しかし結婚相手は私の別の友達で、二人がいつから付き合ってたのかは謎のまま、途中でいつの間にか二人が接近していることに気づいて(おお、私の友達に新しい人生あれ!)(ちゃんと二人の関係の経緯は後から聞かされたけど、でも友達と話すことなく秘密にしてた必然性は、まあ、気にしないでおく)、気づいたら二人でデートしてるのを見かけて、彼とのあの約束の価値が急速に下がっていくのを感じ、コミカルで蚊帳の外な存在(=私とのあの約束)が配置され(このあたりはマジで私が世界から取り残された感があった)、ドラマティックな「実は好きでした」という告白もなく突然結婚式に力を入れる、というのは、従来の「あの約束をネタにする」関係性だった私たちから脱却しようともがいているように思われた。それが良いか悪いかは価値観次第だが、「あの約束のネタ化」を期待していた者としては奇妙な喪失感があるというか、私はあの約束の軽さと温かさが好きだったんだな……という複雑さに襲われてしまった。
問題は別の女性との結婚だと割り切って見たところで私の感情の整理などが色々と難しいというところで、ちょっと思ってた以上に人生は進んでしまうんだな、という感じで、「これはきっと私の想像力が低くて人生の筋を追えてないんだろうな」と思いながら式に参加してたけどでも「29歳11ヶ月で結婚するのはズルい」。『あの約束のネタ化』は今改めて思い返してもよく出来てたよ。やはり二人の関係性……その約束の持つ重さとネタとしての軽さは、私たちの友情の全てだったんだな……!
友達があれだけ独身を貫いてきた理由に何の説明もないのってどういうことかしら? あれだけ私たちで約束を弄んでたのに、その約束を破った瞬間の決意がいっちょんわからんので「???」ってなってしまう。彼はどういう想いで、あの女性と結婚しようと思い至ったのか。そして結婚してからは、あの約束をどう思ってるのか。いや、「お前そういうのはいちいち言葉にするもんじゃなくて表情や動作から読み取るものなんだよ。それが人間関係を見るうえでの読解力だろ」ってのはそれはそうなんだけど、上述のように「でも私たちはこれまでいちいち言葉であの約束をネタにしてたじゃん」っていうのと、「すみません! 私には読み取れませんでした!」っていうのが両方ある。マジでわからんかったので。
最後のほうは「私の人生の転換点の物語?」って感じでした。式でのスピーチはもうしょーもない。あれだけ私と「30までに独身だったら結婚しようぜ」って約束を弄んでおいて別の女性と結婚するなら、最初からそんなに本気で約束するなよとしか言えない人間関係ってままあるよね(昔見たドラマの「私たちはずっと友達だよね」っていうセリフは今でも印象に残ってる)(ちゃんと登場人物が自分の選択に責任を持つ作品はみんな好きだよね)(全然関係ないけど最近のドラマって登場人物に真摯なことを言わせる割に「約束」とか「期待」とか「未来設計」とか出てきて彼らが(象徴的な友情ではなく)実際の人生選択を保持してる描写もあるので何でそこだけ曖昧なんだよって言いたくなりません?)。
あと、式場のセットがちょっとファンタジー風だったので「なるほど異世界ウェディング的なやつなんだな」と思ったけど、実は普通の日本の教会での式だったのでビックリ仰天。私の友達たちって普通の日本人なのに、なんでファンタジー風の演出にしたんです……? そもそも論で言うとさぁ、私たちの約束が冗談だったのか本気だったのか、本気だとしたらなぜ友達は別の女性と結婚したのか、冗談だとしたら私の期待と喪失感は何だったのか、そのへん全部曖昧なまま式を迎えて、何で私はここにいるんだよ!
あ、式での友達くん素敵だったね。タキシード姿のラインが綺麗で、『あの時のあの約束をした居酒屋でのはしゃいだ彼』の面影も残してて何か良き。友達が笑顔で誓いを立てる姿が本気で良かった。あと式の演出はすごいよ。『あの時の居酒屋』とか『あの時のカラオケ』とか『あの時のドライブ』とかで見た彼と私の距離感が、彼と別の友達の距離感に変わっていく過程が蘇ってきた。あれは式で見る価値があった。仕事を休んで何も考えずに参加して正解だったわ。『あの時の約束の場面』を式で見た……みたいな感慨に襲われる演出もあったし「お前、あの約束でタイムリープしてたんでしょ?」みたいな気分だったからもうなんか実質『あの日に戻りたかった』ってことで良くない? 良くないですかそうですか。
結論としては、まあ、友達なので、式に参加して、そして式後に友達たちと語り合っても、まあ、うん、ご祝儀ぶんの複雑さと喪失感しか残らないと思う。参加したあとに友達と語らいたくなるという意味では非常に優れた結婚式だと感じた。友達はそろそろ懲りろよというか、約束と人生設計と友人関係の扱いについて一度話し合いをしよう? な?
いや、別に本気で結婚してほしいとか思ってたわけじゃないけどさ。
タイトルで突然、「Line Walker 2」と出てきて「エッ、2なの!?」と思ってちょっと調べたら、ドラマと同じタイトルで全然関係ない映画「Line Walker」と役者が共通なだけの別映画だった。ナニソレ珍百景すぎる。まぁいちおうCIB(犯罪捜査局)を舞台としている点だけは共通しているらしい。
孤児院で育てられた2人の少年、アンとディー。しかしある日、謎の男たちによってディーが誘拐されかけ、それを助けたアンは逆に誘拐されてしまう。それから30年後、香港で大規模ひき逃げ事件が発生。裏にテロ組織が絡んでいることがわかり、情報部のイップとチェン、保安部のジェンは互いに縄張り争いに精を出しながら解決へと協力する。しかし警察内部にテロ組織のスパイが潜んでいることが分かり……
という、インファナル・アフェア以来、香港で永遠に流行ってる潜入スパイもの。
ジャッキーやジェット、ドニーらがハリウッド進出した2000年代以降、日本ではすっかり影の薄い香港映画業界だけど今でも普通に大作映画を連発していて予算をたっぷりかけた武侠ファンタジーやド派手な銃撃カーアクション映画が作られている。今作は後者。レイジング・ファイヤやコールドウォーシリーズなんかの系譜になる。
最初に出てきたアンとディーがそれぞれの陣営にいるんだろうなってことはすぐわかるんだけど、そもそもどいつがアンでどいつがディーかはさっぱりわからない作りになっている。中盤まではあいつがこいつでこいつがあいつでどいつがどいつだ?みたいな潜入スパイもの特有のサスペンスが繰り広げられるが、ここの出来があんまよくないので話にのめりこめない。気取られたくない意識が強すぎて無意味にガチャガチャしすぎ。本筋はバカアクションなんだからこんなのは「やっぱりか~!!」ってなるくらいでいいんよ。
本筋のアクションはここ最近の香港大作は特にその傾向が強いんだけど市街地で銃をぶっ放しまくる。ハリウッドでも最近それ系の映画少ないのに、香港は香港市街でサブマシンガンを警官もテロリストもぶっ放しまくって後ろで市民がキャー!とか言ってる。いや香港、中国領土になってから倫理感なくなったんか。
しかも今回は合同捜査だ!とか言ってミャンマーに行って現地の高速道路で香港警察がやっぱりサブマシンガンをぶっ放しまくる。お前ら国際問題とか怖くないんか。大中華思想すぎるだろ。韓国映画の犯罪都市シリーズでは合同捜査中に暴れすぎるなって散々釘刺されてたぞ。
そして挙句の果てにはスペインの牛祭りに行って牛を暴走させまだ何の準備もできてない闘牛士コスプレマンや赤いユニフォームを着てただけのお兄ちゃんらが牛にボッコボコにされたりする。まぁ闘牛は野蛮な動物虐待行為だからね。牛による天誅だね。
後は最後の展開だよなぁ。これはすごかった。
牛追い祭り会場での銃撃戦から這う這うの体で逃げ出したジェンにチェンの車が迫る!ひき殺される!と思ったら車はジェンの前に横づけされ「乗れよ」の展開かと思いきや、車の向こうから闘牛が!(???) そのまま車に突撃しドアを角で突き破りチェンの腹にぶっ刺し、車ごとジェンを吹き飛ばす闘牛!
何を見せられとるんや。
そこに迫る韓ドラのイケメン悪役を煮詰めたようなテロ組織の殺し屋!強すぎる!ダメだ勝てない!しかし最後の力を振り絞って殺し屋を抑え込む2人。その向こうには……闘牛だ~~~~!!!!!猛突進してくる闘牛にぶつかった殺し屋は息絶え、それまでの傷により施設で兄弟のように育った二人は仲良く息絶えるのであった。
何を見せられとるんや。
これ間違いなく制作に牛資本、カウマネーが入ってるだろ。そうじゃないとこんな無茶苦茶な展開にならんだろ。あんな激しい市街戦を3回もやっておいて最後は闘牛の一人勝ち。そんな脚本あるかい、あったやろがい。
という感じで、なんか硬派なスパイアクション映画っぽい感じで始まって最後は闘牛映画で終わるという謎映画だった。
とはいえ、アクション映画、特に大規模アクション映画はやっぱ予算かけてなんぼなんよっていう日本にはとても期待できないバカ銃撃戦をたっぷり味わえるので1990年代のハリウッド映画みたいな雑アクション映画を見たい人と、あとやっぱ映画は牛が活躍してなんぼなんよっていう牛の人にはオススメの映画。
そろそろ敗北者どもがまぶたをこすりながら「今日はまだ始まらなくていいよなぁ」なんて甘えを頭の中で撒き散らし始める時間帯だ。
そこで俺様が、お前らの脳味噌に冷水ぶっかけて現実を思い出させてやる。
まず起きろ。布団の中でスマホ握りしめて「あと5分」なんて言ってる時点で、昨日の自分にすら勝ててない。冷水浴びて心拍数を一段上げろ。身体が震えるくらいでちょうどいい。それが今日のスタートラインだ。
外に出ろ。ランニングくらいしろ。酸素を吸って肺を殴りつけろ。惰性で歩いてるだけの人生に、せめて10分くらいは主体性を取り戻せ。走る脚が重い?当たり前だ。今まで重力に甘えてきたんだからな。
飯を食え。菓子パンと缶コーヒーで誤魔化すな。脳に燃料も入れず集中できるわけがない。エンジンに泥水突っ込んで走ろうとしてるようなもんだ。
そして仕事に集中しろ。集中できないんじゃなくて、集中しない理由を探すのが上手くなってるだけだ。余計な通知は切れ。SNSは閉じろ。俺が後ろで腕組んで見てると思ってタスクを潰せ。
お前らの未来は、誰かが勝手に良くしてくれるファンタジーじゃない。今日の数時間の積み上げ以外に存在しない。だからさっさと動け。今やるやつだけが、夜に堂々と胸を張って眠れるんだ。動け。今すぐだ。
理由は単純で、こういう「弱者男性をトンガリマンにして戦わせれば平和」みたいな発想そのものが、戦争を生む構造の自己放尿だからだ。
自分の幼稚な残酷ファンタジーを社会制度の代案だと錯覚してニヤついてる時点で、貴様はすでに思考の自己放尿をしているに過ぎない。
弱者男性をどうこう言って悦に入る前に、自分の頭がどれだけ現実の因果と構造を扱えないかを直視しろ。
暴力の対象を国家から個人へ縮小しただけで、暴力の代替案を気取っているその浅薄さこそが、戦争がなくならない根因なんだよ。
戦争は愚かだと言いながら、愚かさを別の形に加工して喜んでいる時点で、貴様の提案は平和の議論じゃなくてただの趣味の悪い残虐ショーの自己放尿なんだよ。