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新内閣発足
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§6 に進む / §4 に戻る / 目次へ / トップページに戻る 5. 特殊文字の出力法 5.1. TeX の特殊文字の出力 TeX では,下記の文字は特別な意味をもつ(*)ため,そのままでは出力できません. {,},#,%,$, ^,_,<,>, &,~ なお,円記号は環境(あるいは使用フォント)によっては バックスラッシュ文字となります. (*) 不等号 <,> には特別な意味はないのですが, これらの文字を数式ではないところで用いるとそれぞれ !,? の上下を逆にした文字を出力します. これらの文字を出力するには,次のように記述します. (書体をタイプライタ体にして出力しても構わないのであれば, §8で紹介する \verb コマンドを 用いることもできます.) 5.2. テキスト用記号類 次のような文字も用意されています. ここで,\TeX,\LaTeX,\LaTeXe はただ一つ
§31 に戻る / コラム No.2 に戻る / トップページに戻る 数式番号の書式を変更する方法 equation 環境,eqnarray 環境での数式番号は, デフォルトでは,(1),(2) のように単に番号のみが出力されます. これを,例えば,§3 の数式には先頭から順に (3.1),(3.2) などとなるように \section の番号を添えて番号をつける場合には \def\theequation{\thesection.\arabic{equation}} \makeatletter \@addtoreset{equation}{section} \makeatother という記述をプリアンブルに入れます.(なお,\thesection は \section の番号を出力するコマンドです.) 数式番号の書式は,\theequation というコマンドで指定されるので, 上記の
§30 に進む / §28 に戻る / 目次へ / トップページに戻る 29. 数式(8)[数式のスタイル] これまでの説明に現れた, 大型演算子への添字のつき方はディスプレイ数式とそれ以外の数式とでは異なる, といった話から推察されるように,数式には複数のスタイルが存在します. ここでは,そのような「数式のスタイル」について説明します. まず,TeX の数式には次の 4 種類のスタイルがあります (これらは,さらに細分されますがここでは扱いません). \displaystyle: ディスプレイ数式(の添字などではない部分)のスタイル \textstyle: テキスト中の数式(の添字などではない部分)のスタイル \scriptstyle: 添字(の中で,さらに添字になっているような部分以外の部分)のスタイル \scriptscriptstyle: 添字の中の添字のスタイル なお,\scri
§25 に進む / §23 に戻る / 目次へ / トップページに戻る 24. 数式(3)[根号・省略記号] ここでは, のような根号や, のような記述に用いる省略記号(3 個並んだ点)について説明します. 24.1. 根号 根号は \sqrt コマンドによって出力できます. 実際,先程の は,それぞれ \sqrt{2}, \sqrt[3]{4} という記述から得られたものです. なお,\sqrt コマンドの書式は次のとおりです. (“[exponent]” の部分は省略できます.) \sqrt[exponent]{formula} ここで,formula は根号の中身にする式です. また,[exponent] ( の 3 のところです)が与えられたときには, 根号の左肩に exponent を出力します. この \sqrt コマンドは, 次の例のように根号の中身の大きさに応じて根号の大き
§18 に進む / §16 に戻る / 目次へ / トップページに戻る 17. 参考文献表の作成 次に,参考文献表の作成に用いる環境と文献の引用に用いるコマンドについて説明します. まず,参考文献は,thebibliography 環境を用いて記述するのが普通です. (ここでは,BiBTeX と文献データベースを併用する方法については述べません. ただし,BiBTeX は,文献データベースと,aux ファイルの中の “引用文献に関する情報”を用いて,“読み込ませるべき thebibliography 環境” を書き込んだファイルを作成します.) まず,thebibliography 環境は次のように記述します. (“[reference]” の部分は省略できます.) \begin{thebibliography}{longest-label} \bibitem[reference]{lab
目次へ / トップページに戻る クラスファイルにおける文字サイズの設定 文字サイズ設定の際のチェックポイント クラスファイルにおける文字サイズの設定を行う場合, 注意を払うことになるのは次の 3 点です. \normalsize などの定義に含まれている \@setfontsize の第 2 引数の値(*) 和文フォントと欧文フォントのサイズの比 数式用の文字サイズの設定(\DeclareMathSizes の設定) (*) \@setfontsize は 3 個の引数をとるマクロで, 第 1 引数は(エラーメッセージなどに用いる)コントロール・シークェンス (例えば,\normalsize の定義中に用いられた \@setfontsize の場合には \normalsize 自身にします)で, 第 2 引数は文字サイズ,第 3 引数は \baselineskip(の基準値)です. (なお
§22 に進む / §20 に戻る / 目次へ / トップページに戻る 21. 改行・改ページの起こりやすさの調節 §3では, 改行したい位置には \\ を書き込むと述べましたが, ここでは,改行(または改ページ)の調節に関するコマンドのうち \\ 以外のものを紹介します. まず,改行・改ページのどちらについても使えるものを挙げます. 一般に,文書作成時には“分割してはいけない箇所”を指定するのが無難です. 行分割・ページ分割を強制的に行うのは, 文書の内容が確定して体裁の調整を行うだけになった段階でするのがよいでしょう. 実際,ページ分割を強制的に行った箇所の前に文章を追加すると, 強制的に行っていたページ分割の位置が(改ページ位置として) 不適切になることがあります. (もちろん,“章”の変わり目などでの改ページには問題はありません.) \break: このコマンドのところで改行・改ペ
A LTEX 入門 吉永徹美 2006 年 3 月 22 日 (version 1.3.1) “TEX” は American Mathematical Society の商標です. “PostScript” は Adobe Systems Inc. の商標です. その他,本稿に現れるシステム名・製品名などは一般に各社の商標です. なお,本稿では “TM”,“ r ” などの表示は行っていません. 目 次 i 目 目 次 次 i 1 1 3 5 5 6 7 8 9 9 10 11 11 12 13 13 13 15 15 15 18 18 20 22 22 24 25 26 27 27 29 序(お断り) 1. 2. 3. A L TEX による文書作成のしくみ A L TEX 文書の枠組 A L TEX 文書の本文の書き方 3.1. ソースファイル中の改行 . .
§36 に進む / §34 に戻る / 目次へ / トップページに戻る 35. 大規模な文書の作成 多くの章・節をもつような大規模な文書を書く場合, 文書全体を一つのファイルにするのではなく, 章ごとまたは節ごとに一つのファイルにすると,編集の効率がよくなります(*). また,ソースファイルを分割して修正したところだけをコンパイルできるようにしておくと, 修正箇所の仕上がりを確認するのに便利です. そこで,ソースファイルを分割するための方法について説明します. (*) ファイルの管理の仕方が悪ければ,かえって効率が悪くなるかもしれませんが, ここではそういうことを問題にしても仕方がありません. ソースファイルを分割するには,まず,次の 2 種類のファイルを用意します. 次のような,プリアンブルと \begin{document}, \end{document} だけを記述したファイル \d
§7 に進む / §5 に戻る / 目次へ / トップページに戻る 6. 書体・文字サイズの変更 6.1. 文字サイズの変更 ここでは,文字の書体やサイズの変更について扱います. まず,サイズの変更は,次のコマンドで行います. \tiny ≦ \scriptsize ≦ \footnotesize ≦ \small ≦ \normalsize ≦ \large ≦ \Large ≦ \LARGE ≦ \huge ≦ \Huge ここで“\tiny ≦ \scriptsize”というのは “\tiny によって指定されるサイズは \scriptsize によって指定されるサイズ以下である” ということを表します(他のコマンドの関係についても同様です). ただし,(\documentclass のオプションでの)文字サイズの指定によっては, \huge サイズと \Huge サイズが同じにな
§32 に進む / §30 に戻る / 目次へ / トップページに戻る 31. 数式(10)[数式番号つきのディスプレイ数式] 31.1. equation/eqnarray 環境の基本 ここでは,数式番号つきのディスプレイ数式を出力するために用いる equation 環境と eqnarray 環境について説明します. まず,1 行のみの数式は equation 環境で出力できます. equation 環境は \begin{equation} ((数式)) \end{equation} のように用います.例えば, \begin{equation} PV = nRT \end{equation} という入力からは, という出力が得られます. この出力例のように,equation 環境では数式を中央寄せにし, 数式番号を右側に出力します. 数式を左寄せにして出力する場合には, \documen
§9 に進む / §7 に戻る / 目次へ / トップページに戻る 8. 文書の視覚的構成(右寄せ・左寄せなど) 8.1. テキストの右寄せ・左寄せ 前節では文書の構造を指定するためのコマンド(の一部)を紹介しましたが, ここでは,文章を右寄せにしたり, 入力ファイルに書いたとおりに出力する方法を説明します. まず,右寄せなどを行うための記述を挙げます. \begin{flushright} text \end{flushright}: text の部分の文章を右寄せにして出力します. \begin{flushleft} text \end{flushleft}: text の部分の文章を左寄せにして出力します. \begin{center} text \end{center}: text の部分の文章を中央寄せにして出力します. なお,ここで現れた \begin{...} と \e
§15 に進む / §13 に戻る / 目次へ / トップページに戻る 14. 脚注 文章に脚注を入れるには,基本的には \footnote コマンドを用います. 例えば(文書の先頭近くで), 脚注\footnote{これが脚注です.}を入れるには \verb/\footnote/コマンドを用います. のように書くと,この部分は, のように出力され,ページの下部に のように出力されます. もちろん,\footnote コマンドを 2 回以上用いた場合には, 脚注の番号は 2,3 ...となります. この例からわかるように,脚注は \footnote{footnote} (footnote は脚注にするテキスト)のように記述します. また,脚注記号は自動的につきますが, (脚注記号に対応する)番号を指定したい場合には, \footnote[number]{footnote} (number
§14 に進む / §12 に戻る / 目次へ / トップページに戻る 13. 図(2)[graphicx パッケージ] ここでは,画像ファイル(主に eps ファイル)の貼り付けや, テキストおよび画像の拡大・回転を行うために用いる graphicx パッケージについて, 基本的なことを説明します. なお,本節で説明している機能を用いるには,プリアンブルに \usepackage[dvips]{graphicx} のような graphicx パッケージを読み込む指定を入れる必要があります. ここで,“dvips”というオプション(ドライバ指定) はお使いの dviware に応じて変更してください(*). なお,プレビューと印刷に異なる dviware を使い分けるような場合には, 使用する可能性がある dviware に対応する指定をすべて並べるのではなく, プレビュー用の dvi フ
§20 に進む / §18 に戻る / 目次へ / トップページに戻る 19. ページスタイル・2 段組 19.1. ページスタイルの指定 実際に,文書クラスとして article または jarticle を用いた LaTeX 文書を処理して印刷またはプレビューしてみるとわかるように, (プリアンブルで特に何も指定しなければ) ページの下端の中央にページ番号が表示されていて, ページの上端には何も書かれていない(いきなり本文が始まっている)はずです.一方, 理工系書籍の類ではページの上端に各節の見出し文字列などが表示されていることがあります. そのようなページのヘッダ(ページの上端に記述される内容), フッタ(ページの下端に記述される内容)は“ページスタイル” によって指定されています.例えば,先程述べた article または jarticle クラスでのデフォルトのページスタイルは
目次へ / トップページに戻る LaTeX カウンタの出力形式 LaTeX カウンタの出力形式の変更についての一般的な話 周知のように,LaTeX カウンタ(*) <cntname> を文字列として出力する際の形式は, マクロ \the<cntname> で与えられます. ここで注意しなければならないことは, この \the<cntname> は相互参照に用いても構わないように定義しなければならないという点です(**). (*)“LaTeX のカウンタ”のことを,ここでは“\count レジスタ” との混同を避けるために“LaTeX カウンタ”といいます. (**) それに伴い,\the<cntname> は, \protected@edef によるマクロ定義(例えば, \refstepcounter の処理の中で行われる \@currentlabel の定義)の中で用いられても構わないよ
§29 に進む / §27 に戻る / 目次へ / トップページに戻る 28. 数式(7)[数式での書体変更] ここでは数式での書体変更について説明します. 数式以外のところでの書体変更については, §6を参照してください. 数式での書体変更は, \math...{formula} (formula は書体を変更する部分)のようにします. ここで,... の部分は書体変更コマンドごとに異なる文字列で, 標準的に使えるものとしては次のものがあります. これらのうち,\mathnormal と \mathcal は数式専用の書体です. (\mathnormal は数式用イタリックにしますが, 数式でのデフォルトの書体は数式用イタリックなので, \mathnormal を用いることはあまりありません.) ここで,\mathcal で出力できるのは大文字のアルファベットのみであるということに注意し
§12 に進む / §10 に戻る / 目次へ / トップページに戻る 11. 表(2)[tabular 環境の応用と table 環境] 前節では, 表を出力する tabular 環境の基本的なことを説明しましたが, ここでは,tabular 環境に関する細かい点と, 表を配置するために用いる table 環境について説明します. 11.1. 複数の列をまとめること・部分的な罫線 まず,複数の列をまとめて 1 列にするために用いる \multicolumn コマンドと横罫線を一部の列だけに入れるために用いる \cline コマンドを紹介します. 例えば, のような出力は, \begin{tabular}{|l|c|c|c|c|}\hline & \multicolumn{4}{c|}{月} \\ \cline{2-5} 年度 & 4月 & 7月 & 10月 & 1月 \\ \hline
SMALL LaTeX LAB ―― 吉永徹美の LaTeX 研究室 ―― ここに初めていらした方へ 更新状況 2004-10-25 より本サイトはほぼ凍結しております. とは言うものの,これまでも頻繁に更新できていたわけでもないので, さほど問題はないでしょう. 『独習 LaTeX2e』の正誤表・補足説明も用意しなければならないのですが…… 2008 年中は補足説明部分までは用意できそうにありません. とりあえず,目に付いた大ポカは載せました. [2008-09-14] 『独習 LaTeX2e』正誤表に加筆 目次 LaTeX 入門 LaTeX でのクラスデザインまたはプログラミング 著書(または執筆担当書籍)のサポートページ ご連絡は原則としてメールでお願いします. e-mail: latex0cat @ m4.dion.ne.jp FAX: 03-3268-5225 (なお,メー
トップページに戻る LaTeX 入門 この『LaTeX 入門』に初めて訪れた方へ 『LaTeX 入門』PDF 版 (725kb) / DVI 版 (708kb) および DVI 版で使用されている画像 (1.2kb) (この画像ファイルは,ファイル ltintro.dvi と同じディレクトリ(フォルダ)に置いてください.) 凡例 この『LaTeX 入門』にはしばしば☆, ★という記号を伴った注意が現れます. これらは次のような意味をもちます. ☆を伴う注意:基本的な注意事項 ★を伴う注意:多少細かい点に関する注意事項 なお, この文書は 1 行の長さが最大で 80 文字のプリフォーマット・テキストをところどころに含みます. 目次 LaTeX による文書作成のしくみ LaTeX 文書の枠組 LaTeX 文書の本文の書き方 文書クラス 特殊文字の出力法 書体の変更 文書の論理構造(章・節など
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