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新内閣発足
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音読力も黙読力も重要なり(1) 02・11・21記 音読力も、黙読力も、重要なり わたしはこのホームページでは殆んどが音読力(表現よみ力)高めにつ いて書いています。だからと言って、黙読力を軽視しているわけではありま せん。黙読力は音読力と同等に重要です。わたしたちの日常生活では黙読が 殆んどですから、黙読力高めの指導はとても重要です。 黙読力高めの指導は、黙読そのものを直接に指導する方法もあります が、音読力を高めることによって水が流れるようにしぜんに黙読力が高まる という側面もありす。音声に出しての音声解釈で作品世界を楽しむことを継 続していくうちに、黙って目だけで活字を読んでいるときも素敵な音声を脳 中の黙って浮かべて情感豊かに読むようになります。これは高次の黙読力で す。 本稿では、第一部・「音読力の重要なわけ」、第二部・「黙読力の重
暗誦の教育史素描(その4) 08・05・21記 江戸時代の寺子屋の暗誦教育 今回は、「江戸時代の寺子屋の暗誦教育はどうであったか」について書 くことにする。 本稿を書くについては、下記の資料を使用した。 【A】石川松太郎ほか『図録・日本教育史の源流』第一法規出版、昭和59 【B】石川松太郎『藩校と寺子屋』教育社、1978年 【C】市川寛明・石山秀明『図説・江戸の学び』河出書房新社、2006年 【D】佐藤健一『江戸の寺子屋入門』研成社、1996年 【E】『神奈川県教育史・通史編上巻』神奈川県教育委員会発行、昭53年 【F】久保田信之『江戸時代の人づくり』日本教文社、昭63年 【H】今野信雄『江戸子育て事情』築地書館、1988年 【i】谷崎潤一郎『文章読本』中公文庫、昭和51年 上記の資料名の前に付いている記号は、以下に書いてある本稿の文章の 一
音読授業を創る そのA面とB面と 07・4・2記 「くまさん」の音読授業をデザインする ●詩「くまさん」(まど・みちお)の掲載教科書………………学図3上 くまさん まど・みちお はるが きて めが さめて くまさん ぼんやり かんがえた さいているのは たんぽぽだが ええと ぼくは だれだっけ だれだっけ はるが きて めが さめて くまさん ぼんやり かわに きた みずに うつった いいかお みて そうだ ぼくは くまだった よかったな 作者(まど・みちお)について 本名・石田道雄。1909年、山口県徳山町に生まれる。台北工業学校卒。 台北工業学校在学中に詩や短文を書き始め、友人と同人誌を作る。 戦前台湾で総督府に勤めながら「コドモノクニ」「綴方倶楽部」などに 投稿。児童誌「コドモノクニ」に投稿した詩が北原白秋選で特選になり、童 謡
音読力も、黙読力も、重要なり(2) 02・9・23記 第二部 黙読力が重要なわけ 音読のデメリット (1)読みの速度が遅い。 文字を音声化するから、読みの速度が制限される。一字一字をていねい に、はっきりと音声表現しようとすれば、いっそう読みの速度は遅くなる。 (2)他人の邪魔になる。 他人がその場におれば、読み声が他人の邪魔(騒音)となり、他人の迷 惑になる。 (3)他人に笑われる。 子供ならともかく、大人が他人の前で声を出して読んだら、精神がおか しんではないか、近づかないほうがいい、離れよう、と思われてしまう。大 人の音読に対するそうした社会的な偏見がある。大人が声を出して読んでは いけないという社会的な思い込みがある。 (4)教室内では注意をそがれる。 他人の読み声に気をとられる。他人の読み声が騒音となり、注意が集中 しなくなる。
音読授業を創る そのA面とB面と 07・1・16記 鼻濁音の発音の指導方法 鼻濁音とは 「が行音」(が、ぎ、ぐ、げ、ご)には、濁音で発音する音(おと) と、鼻濁音で発音する音(おと)とがあります。 二つの発音は、どう違うのでしょうか。その違いを子ども達にどう指導 すればよいのでしょうか。 これについて、以下に詳述していくことにします。 (1)が行音には二種類の発音がある 「が行音」(が、ぎ、ぐ、げ、ご)には、濁音で発音する「が行音」の 言葉と、鼻濁音で発音する「が行音」の言葉とがあります。詳細は、本稿の 下段(7)を参照のこと。 「がいこつ」の「が」、「ぎんこう」の「ぎ」、「ぐんたい」の 「ぐ」、「げんき」の「げ」、「ごはん」の「ご」は、濁音で発音する 「が、ぎ、ぐ、げ、ご」です。 「めがね」の「が」、「おにぎり」の「ぎ」、「もぐら」の「ぐ」、 「
音読授業を創る そのA面とB面と 08・07・16記 日本人は濁音が嫌い? ズーズー弁には濁音が多い 東北方言はズーズー弁と言われます。なぜ、ズーズー弁なのでしょう か。東北方言では「ぢ」「づ」「じ」「ず」が「ズ」のように発音され、 この発音が特に目立つことからだと思われます。 いくつかの例を挙げてみましょう。「火事」は「カズ」と発音され、 「ジ」が「ズ」となります。「知事」は「ツズ」と発音され、「ち」が 「ツ」へ、「じ」が「ズ」となります。「父」と「乳」と「土」は、三つ とも「ツズ」と発音され、「ち」が「ツ」や「ズ」となります。「寿司」は 「スス」と発音され、「新聞紙」は「スンブンス」と発音され、「し」が 「ス」となります。 これらの例から言えることは、「じ」から「ズ」へ、「し」から「ス」 へ、「ち」から「ツ」や「ズ」へと変わっていることです。わたしの
児童文化についてのエッセイ 08・06・18記 明治期の小学校の風景 ☆本稿は、明治時代の素読・暗誦の教育を調べていく中で副産物としてう まれた文章です☆ 明治5年に新学制が発布された。江戸時代の寺子屋や漢学塾とは異なる 新しい学校体制が明治政府の施策として着々とすすめられていった。教員を 養成する師範学校も各県に作られた。明治19年の小学校令では保護者に 「就学セシムルノ義務」を負わせ、授業料を徴収し、教科書は検定制度と なった。 一方、明治時代になっても、江戸時代の漢籍の素読教授は民間の教育機 関においてさかんに行われていた。小学校の放課後、子ども達は漢学塾へ 通うこともさかんに行われていた。家庭内で祖父や父から漢籍の素読を受け た子供達もいた。そうした素読教授が明治期になってからもずっと続いてい た。 また、明治になって
ここから始めよう、音読授業 第一ステップ・音読初期指導の重点目標 第二ステップ・「ニュース読み」をまねる 第三ステップ・折り目正しく読む 第四ステップ・国語科と他教科との音読目標の違い 第五ステップ・メリハリのつけ方 第六ステップ・いつ、どこで、音読指導を取り入れるか 第七ステップ・説明文の音読指導の重点内容 第八ステップ・情感豊かに音声表現させるには やってみよう、音読の基礎練習 第一ステップ・初級の基礎練習 第二ステップ・中級の基礎練習 第三ステップ・上級の基礎練習 上手な「会話文」の読み方 軽視されている音読指導 まず会話文の音読から始めよう しゃべり口調を出して 話し手の意図を前面に押し出して 舞台のせりふ読みにしない 長い会話文は内的動機を押し出して 上手な「地の文」の読み方 上手な「地の文」の読み方・第一部 地の文は客観的な読み方か 語り手の
音読授業を創る そのA面とB面と 07・9・25記 「素朴な琴」の音読授業をデザインする ●詩「素朴な琴」(八木重吉)の掲載教科書…………………………教出5下 素朴な琴 八木重吉 このあかるさのなかへ ひとつの素朴な琴をおけば 秋の美しさに耐えかねて 琴はしづかに鳴りいだすだらう 作者(八木重吉)について 八木重吉(詩人)については、下記ウェブページをご覧ください。 http://www.zusi.net/touzai/yagizyuukiti/yagi.htm http://park19.wakwak.com/~hotaru/jyuukiti.htm 教材分析 たった4行の短い詩です。短い詩になればなるほど、その詩の意味する 表現内容は多様になってきます。いろいろと読みとれ、いろいろな解釈が可 能となります。この詩もいろいろな解釈ができそうです。
音読授業の基礎理論 05・8・22記 『知覚の現象学1』序文を読む メルロー=ポンティ『知覚の現象学1』(竹内芳郎、小木貞孝、共訳。 みすず書房、1967)を読んでの、わたしなりの読み取りを備忘のためのメモ として書きおくことにします。 テキストとして使用した本は、みすず書房版『知覚の現象学1』ですの で、以下に数箇所に引用している本文からの訳文はすべてこれによります。 序文の位置づけ 『知覚の現象学1』の冒頭(つまり序文の冒頭)は、次のような挑発的な 文章で始まっています。 現象学とは何か。フッサールの最初期の諸著作から半世紀も経ってなおこ んな問いを発せねばならぬとは、いかにも奇妙なことに思えるかもしれな い。それにもかかわらず、この問いはまだまだ解決からはほど遠いのだ。 (1ページから引用) メルロー=ポンティは、序文の冒頭で「現象学
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