狙われる交際相手家族=DV発端、相次ぎ死刑確定-専門家「加害者教育制度化を」 DV加害者に教育プログラムを実施する民間団体「アウェア」の山口のり子代表=7月26日、東京都千代田区 最高裁で6~7月、殺人事件で男3人の死刑が確定する判決が相次いだ。いずれも交際相手への暴力(DV)が発端となり、相手の家族が狙われた。専門家は「DV加害者を内面から変えるプログラムの制度化が必要だ」と提言する。 3人は、宮城県石巻市で2人を殺害した千葉祐太郎(25)、山形市と東京都で3人を殺害した浅山克己(50)、長崎県西海市で2人を殺害した筒井郷太(31)の各死刑囚。事件は2010~11年に発生した。 確定判決によると、3人はいずれも同居中の交際相手に暴行し、逃げた相手を連れ戻すため実家を訪れ、その場にいた家族らを殺害した。事件前、交際相手らに脅迫的なメールを送るなどストーカー行為も行っていた。 DV加害