6月12 治療抵抗性うつ病と炎症 その3 カテゴリ:うつ病炎症 (前回の続きである) サイトカイン療法によって抑うつ症状が誘発されるCytokine therapy induces depressive symptoms 例えば、インターフェロンα(IFNα)などのサイトカインやIL-2が免疫療法としてC型慢性肝炎、癌などの治療に使用される。そして、これらの治療を受けるたケースでは大うつ病を発症する傾向があるこが多くの論文で報告されている。IFNαによって誘発されるうつ病の有病率は10~40%であることが示されている。より厳密な調査では、IFNα治療を受けたC型肝炎患者が大うつ病を発症する頻度は20~30%であった。 一方、IFNαによって誘発されるうつ症状は、血清中のサイトカインレベルの変化と関連している。ことが示されている。IFNαによる治療は、直接または間接的に中枢神経系における神経