前回「分厚いだけのRFPは読んでもらえない」の項で述べたように,ただがむしゃらに頑張ってRFPや提案書の分量を増やしても,その努力や労力は無駄になり,かえってマイナスの結果をもたらしてしまうことは多い。 繰り返しになるが,RFPと提案書は法人間のコミュニケーションのためのツールであることをきちんと認識し,相手の立場で考えることが肝要である。ひと言で言ってしまえば「読みやすく書く」ということである。まったく当たり前のことで,拍子抜けする読者もいるかもしれない。しかし,そのような読者が今まで目にしてきたRFPや提案書は読みやすいものばかりであったか,と問えばそうではないだろう。 むしろ,何をアピールしたいのかポイントがよく分からないものや,ゴチャゴチャと細かい字と意味不明の図が詰め込まれたものを目にすることが多いのではないだろうか。それらは自分(自社)が書きたいことを一生懸命書いているだけであ