米オクラホマ州の先住民の女性(21)が流産した後、故殺罪に問われ裁判で有罪となった。人々から怒りの声が上がったが、そうした経験をしたことがある女性は彼女だけではなかった。
薬物依存の増加が深刻化する米国で、西部カリフォルニア州が使用検査で陰性となるたびに常用者へ報酬を与える制度の導入を図り、注目を集めている。過去にNPOが実施した同様の取り組みを通じて社会復帰を果たしたタイロン・クリフォードさん(53)は「お金での動機づけ以上に周囲の人々の支援が大切だ」と訴える。(ニューヨーク・杉藤貴浩) カリフォルニア州が導入を目指す制度は、覚醒剤や麻薬といった薬物使用検査に陰性を示した常用者へギフトカードなどを与え、陰性結果を続けるごとに金額を上げていく。州と連邦の保険制度から公金を投入する。試算では1000人が参加した場合、28万6000ドル(約3100万円)がかかるという。導入のための法案は州議会を通過し、ニューサム知事(民主党)が署名すれば施行される見通しだ。
米スティーブンス工科大学やラトガーズ大学などの共同研究チームは、スマートフォンのセンサーデータを利用し、実世界環境での大麻中毒エピソードを特定する機械学習モデルを構築した。研究成果は短報としてDrug and Alcohol Depedence誌に収載され、中毒患者の検出と管理に新たな可能性を示している。 チームの研究論文によると、週に2回以上の大麻使用があるペンシルベニア州ピッツバーグの若年成人(18-25歳)を対象として、最大30日間に渡るデータ収集を行ったという。これには1日3回の電話による聞き取り調査、自己申告によると大麻使用報告(使用時刻や主観的な大麻酔いの程度等)、スマートフォンセンサーによる連続データ取得などが含まれていた。チームはこれらに基づき、大麻酔いの程度を3段階(酔っていない/わずかに/中等度)に識別する複数の機械学習モデルを検証した。結果、大麻中毒者の日常を反映する
Published 2021/08/07 07:00 (JST) Updated 2021/08/09 07:49 (JST) 「建設断固反対」「われわれの街には違和感しかない」。アルコール・薬物依存症からの立ち直りを支援する団体のグループホーム建設に、2018年ごろから京都市の地元住民による激しい反対運動が起きた。地域は混乱、対立し、ワイドショーが取り上げるまでに。あれからどうなっただろうか。訪れてみると、地元には深い爪痕が残っていた。一方で、地域社会の共生に向けた歩みも少しずつ進んでいた。(共同通信=武田惇志) ▽建設計画に猛反発 5月末の昼すぎ。NPO法人「京都ダルク」(京都市伏見区)のグループホームに暮らす男性6人が手にトングや袋を持ち、路上や公園に散らばり始めた。毎週月曜日に行う地域清掃の時間だ。 「今日は少ないな」「いや、あるとこにはあんねん。見てみい」。マスク姿の男たちがかが
母親を殺したいと思うことも 薬物依存症だった母親 依存症にならないためにできること テレビのコメンテーターなどで活躍する医師、おおたわ史絵(ふみえ)さん。3年前から刑務所で受刑者の医療措置や健康管理を行う「矯正医療」に携わっています。その背景には自身の過酷な生育環境があるといいます。昨年9月に出版した『母を捨てるということ』(朝日新聞出版)では、薬物依存症に陥った母親との長年の確執を明らかにし、母親に「死んでほしい」と願うまでに追い詰められた心境をつづっています。依存症と向き合うにはどうしたらよいのか、笑下村塾のたかまつななが話を聞きました。 おおたわ史絵(おおたわ・ふみえ) 総合内科専門医。法務省矯正局医師。東京女子医科大学卒業。大学病院、救命救急センター、地域開業医を経て現職。刑務所受刑者たちの診療に携わり、日本でも数少ないプリズンドクターを務める。ラジオ、テレビ、雑誌など、各メディア
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自宅で大麻を所持していたとして、俳優の伊勢谷友介さんが9月8日、警視庁に大麻取締法違反容疑で現行犯逮捕された。 ワイドショーやスポーツ新聞はいつものようにセンセーショナルに報じ、伊勢谷さんが出演したドラマの配信も停止された。 「問題児が輝ける機会の提供」を掲げて伊勢谷さんらが開校した「Loohcs(ルークス高等学院)」は、「誠に遺憾であり、また教育事業を行うものとして、その責任を痛感しております」と謝罪文を掲載した。 大麻は日本で確かに違法薬物とされている。だが、その健康被害ははっきりしていない。つまづいた人をさらに叩きのめし、再起しづらくすることを私たちの社会はなぜ繰り返すのか。 BuzzFeed Japan Medicalは、薬物依存症が専門の国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部長、松本俊彦さんに緊急インタビューをした。 大麻の場合「刑罰」もおかしいが「治療」も必要か?ーー有名
セサミストリートや子どもの教育プログラムを手掛けるアメリカ合衆国の501(c)(3)(非営利組織)Sesame Workshop(セサミワークショップ)は、セサミストリートの日本公式YouTubeチャンネルでカーリのエピソード『みんなの力をかりて』の日本語吹替版を初めて公開。今回公開されたエピソード『みんなの力をかりて』の日本語吹替版は、俳優のChris Knowings(クリス・ノウィングス)演じるヒューマンキャストChris(クリス)と、Elmo(エルモ)、薬物依存症の母親を持つ里子のカーリが遊んでいるシーンから始まり、クリスとカーリがエルモにカーリの母親の事情を説明する様子が映し出され、カーリは自身の母親が出掛けている理由について「みんなで大人の問題を話し合ってるんだよ。また元に戻らないようにって、毎日言ってる。ママは・・・そう・・・みんなの力をかりて自分を大切にすることを勉強してる
精神科医師の立場から、日本の薬物依存症の問題を、犯罪としてではなく病気の回復プロセスへと方向転換させるために活動されている国立精神神経医療研究センター病院・薬物依存研究部部長の松本俊彦医師。リアルな医療現場の話をお聞きするためnClinicの岩田千佳医師にもご同席いただき、お話をうかがいました。 松本俊彦(まつもと としひこ)さんプロフィール 出身地:神奈川県 活動地域:日本 職業:精神科医、医学博士 経歴:1967年、神奈川県生まれ。佐賀医科大学卒業。神奈川県立精神医療センター医師などを経て、2015年より国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 薬物依存研究部部長。精神科医として薬物依存症や自傷行為に苦しむ患者と向き合う。 著書に「自傷・自殺する子どもたち」(合同出版)、「自分を傷つけずにはいられない 自傷から回復するためのヒント」(講談社)など多数。 「薬物依存症の人たちが回復し
相次ぐ芸能人の薬物問題とマスメディアこのところ、芸能人の薬物問題が世間を賑わせ続けている。以前にも書いたが、決して芸能界に薬物が蔓延しているというわけではない。単に報道されやすく目立つからに過ぎない。芸能人の離婚はニュースになるが、一般人が離婚してもニュースにならないのと同じことだ。 しかし、世間の注目が集まっているこの機会に、薬物問題に対する理解を深めるのは良いことだ。その意味で、以前、前編・後編に分けて、薬物依存に関する基本的な内容を紹介した。 特に、影響力のある有名人が、多くの人が接するネットやテレビなどのメディアで、偏見に満ちたコメントをしたり、誤った意見を披歴したりすることを放置しておけば、それがそのまま受け止められ、誤解が蔓延してしまうことにつながりかねない。 今年もノーベル化学賞の受賞者が出たが、その研究内容については、素人は誰も意見を挟まない。それは内容が専門的であるため、
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依存症は誰の身にも起こりうる“現代病”である。コラムニストのオバタカズユキ氏が田代まさし容疑者について考察した。 * * * 今月6日、タレントの田代まさしが覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された。2001年12月に同違反で捕まってから、実に5度目の違法薬物での逮捕。ニュースで知った時は、「またまたやっちまったのか……」と私も正直呆れたし、「これは世間からありったけの罵詈雑言を浴びることになるぞ……」と思った。 ところが、である。さっそく各マスコミが大きく報じても、その論調は意外とおとなしく、「薬物の闇はどこまでも深い」といったふうに無難なまとめ方をしているところが多かった。ふだんは煽ってナンボの商売をしているスポーツ新聞系のウェブニュースやテレビのワイドショーなども同様で、薬物依存の怖さを過剰なほど強調することはあっても、田代の人格否定に走るような乱暴な表現はほとんど見かけなかった。
本日朝8時過ぎ、仲間からのLINEが鳴りやまず「何事?」と思ってみると、 NHKの「あさイチ」という番組で、内科医でコメンテーターとしてもおなじみのおおたわ史絵先生が、 薬物依存症の家族としての体験をもとに、薬物依存症者の家族の取るべき道についてお話しされているとのこと。 あわててTVを拝見しましたが、これがまた快挙とも言える素晴らしい番組だったんです。 最近おおたわ史絵先生は、お母様が鎮痛剤の依存症であったことをカミングアウトされ、 その家族としての悪戦苦闘の日々を振り返り、発信して下さっています。 これは我々にとっても大変有難い出来事で、有名人であるおおたわ先生がこのような発言をなさること、 実に勇気がいったことと拝察され、我々としても感謝の気持ちでいっぱいです。 おおたわ先生のお母様は、もともとは重度の腹膜炎の後遺症の痛みを和らげるために、 お医者様でもあったお父様から鎮痛剤の注射を
「私はイネイブラーですか?」。漫画家の菊池真理子さんは亡くなった父親のアルコール依存症を疑って以来、取材などで精神科医らにそう尋ねてきた。 アルコール依存症患者の問題行動を、知らず知らずのうちに助長している身近な人たちを「イネイブラー」と呼ぶ。元々は英語で「できるようにする人」という意味で、依存症の治療などで使われる専門用語(特定NPO法人日本トラウマ・サバイバーズ・ユニオンによる) 父は「酔うと化け物」で、酒に弱く、ビール1杯で泥酔。休日は自宅で仲間と飲み明かし、菊池さんと遊ぶ約束を破った。 酒を飲まなければ「まともな父」は、経営者として家族と会社を支えた。菊池さんは、酒に酔うのが大人だとも思い、父の酔態を「笑える武勇伝」と友人に紹介することもあった。 周囲から「面白い」と人気だった父は、家族にだけ迷惑をかけた。 酔いつぶれた父を介抱し続けてた母は疲れきり、毎日のように泣き、新興宗教に入
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