第一法規の25年3月期、純利益30%増 価格改定を反映
法令関連出版大手で長野市に拠点を置く第一法規(東京・港)が20日発表した2025年3月期の単独決算は、純利益が前の期比30%増の6億7536万円だった。23年度に商品価格を約15〜20%改定し、24年度から主要顧客である自治体向けに価格引き上げが反映されたことで増益となった。
売上高は同1%増の114億円で、この内約57億円を電子書籍やデータベースなどの電子媒体商品が占める。紙媒体商品の売上高は約51億円で、学校で教員向けに置かれる例規集などの販売増が売り上げに寄与した。24年度に引き続き電子媒体の売り上げが紙媒体を上回った。
2月末には長野市内の新社屋が完成した。建物は4階建てで、延べ面積は約9400平方メートルだという。300人超の従業員が入り、商品の製作業務などに携わる。