「歴史は私に無罪を宣告するだろう」――。1953年、27歳の青年弁護士フィデル・カストロ氏は独裁政権打倒を目指した武装蜂起に失敗。病院の一室での裁判で自らの革命をこう擁護した。革命家、そして一国の最高指導者として、敵対した米国のわずか150キロ南で理想の国造りを進めた彼に歴史が判決を下すことになる。オリーブ色の軍服と蓄えたヒゲはゲリラ戦を乗り越えた証し。相手が自国の独裁政権から超大国に代わって
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