きびしい宗教戒律と超保守的な社会で知られるサウジアラビアで24日、女性の自動車運転が解禁される。若き実力者ムハンマド皇太子(32)が進める改革の成果として政府は大々的に宣伝するとみられる。だが、むしろ言論の統制や人権活動家への締め付けは強まっている。皇太子が強権的なワンマン支配へと傾斜する懸念が強まる。
【リヤド=岐部秀光】ムハンマド皇太子による大規模な汚職摘発で世界を驚かせたサウジアラビアが、対イランでも強硬な姿勢を打ち出した。イランを後ろ盾とするイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」を標的に、レバノンの政治に介入。イエメン内戦をめぐってもイラン批判の調子を強めた。自身が旗を振る「脱石油」改革が停滞するなか、国内外の「敵」との対立を演出し、求心力を取り戻そうという焦りがうかがえる。サウジによるレ
【ドバイ=岐部秀光】イラク軍が9日、過激派組織「イスラム国」(IS)から北部のモスルを奪還した。ISにとっては資金面からもイメージの面からも大きな打撃で、組織として終わりの始まりを迎えた。だが、対立と憎悪をまき散らした負の遺産はイラクの復興に影を落とす。窮地に追い込まれたISの支持者が各地で、劣勢を巻き返そうとテロを引き起こす懸念も残る。(1面参照)激戦となったモスルの住宅や公共施設は破壊され
安倍晋三首相は13日、サウジアラビア国王として46年ぶりに来日したサルマン国王と首相官邸で会談し、経済協力を軸にした「日・サウジ・ビジョン2030」に合意した。サウジ国内に規制緩和や税制優遇を進める経済特区を創設し、日本企業の進出を促す。
サウジアラビアが大きな変化を模索している。寛大な福祉制度や厳しすぎるイスラムの宗教規律は社会の現実に合わなくなった。米国の影響力が後退するなか、地域の盟主としての役割も求められる。中東の「眠れる大国」の目覚めは地域の安定で大きなカギを握る。エネルギー資源を依存する日本やアジアにとってもひとごとでない。サウジの変化を主導するのが若き有力者、ムハンマド・ビン・サルマン副皇太子(31)だ。2016
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く