【シンガポール=都留悦史】ブルネイのボルキア国王が、厳格なイスラム刑法を導入することを明らかにした。人口の約3分の2を占めるイスラム教徒が対象で、半年後をメドに施行される。姦通(かんつう)罪に問われた被告が死亡するまで石を投げ続けられる石打ち刑や、窃盗罪に対する手首の切断刑なども含まれている。 イスラム刑法はサウジアラビアやイランなど中東諸国では実際に導入されているが、東南アジアでの導入はブルネイが初めて。従来の刑法も残すという。 ボルキア国王は10月にブルネイで開かれた東アジアサミットで議長を務めた。現地報道などによると、国王は「アラーの神に対する務めを果たす」と説明しているが、その真意はよく分かっていない。人権団体からは「時代の流れに逆行している」との批判も出ている。 最新トップニュース