“日本の会社が中国の内需で稼ぐ構図が鮮明になってきた。日本企業が中国(香港を含む)に設立した現地法人の配当などからなる「所得収支」は、黒字額が5年間で2倍に拡大。中国への投資から得た収益が日本に還流する流れが太くなっている。中国との「貿易収支」では2010年の黒字が過去最大額に達する見通しだ。年々拡大する中国市場を狙った投資や輸出が、日本企業の収益を支えている。 香港を含む対中国の所得収支は10年1~6月の累計で約4050億円の黒字となった。05年の黒字額(通年で4330億円)に並ぶ水準で、5年間で倍増した。09年(7590億円)の水準も上回るペースだ。 所得収支全体に占める中国(香港を含む)の比率をみると、05年は3.8%にとどまっていたが、10年1~6月では6.8%に膨らんだ。そのうち配当や利子収入などを示した直接投資収益の受取額は、世界全体の約22%を占めている。05年の約9%から急
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