ブランクチェック(白紙小切手)企業と呼ばれる特別買収目的会社(SPAC)の過去2年間のブーム時に100件超の取引に関わった助言会社ICRは24日、新規事業の立ち上げを発表した。その事業とは上場が難航するSPACの清算支援だ。まさにSPAC業界の現状を象徴する動きとなった。 ICRのパートナー、フィル・デニング氏は発表資料で、「スポンサーにとって唯一のSPACであろうと、複数のうちの一つであろうと、清算を発表する際には企業の信用面を考慮する必要がある」と説明した。 多くのSPACが上場に導ける買収ターゲットを見つけられないまま、投資家に資金を返還する期限が迫っており、潜在顧客は数多い。またターゲット企業との合併を通じて上場したSPACのパフォーマンスは悪化しており、De-SPAC指数は2021年2月のピークから80%近く下げている。 原題: SPAC Winter Is So Bad One