米ウィーワークなど新興企業投資の失敗が表面化する中、孫正義社長と同様の経営経験を持つ社外取締役が去ることになる。ソフトバンクGの社外取締役は、日本電産の永守重信会長兼最高経営責任者も17年9月に退任している。 今年6月の株主総会では、柳井氏が「僕はいつも孫さんに反対ばっかりしている」と発言。孫氏の経営手法について「夢もいいんですけどやっぱり現実の経営。これをぜひ足元をしっかり」と述べる場面があった。 いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は電話取材で、ソフトバンクGは基本的に孫氏の会社であり、柳井氏の退任も「社業には影響がない」と述べた。新たな社外取締役の選任の方が重要とも指摘した。 ソフトバンクGとファーストリテイリングはともに1994年7月の上場で、証券コードは9984と9983。ブルームバーグのビリオネア指数によると、柳井氏は日本で1位、孫氏は3位の資産を持つ。 ソフトバンク