この連載では、企業でのアプリのプロモーション活用から、スマートフォン広告で重要な位置を占めるテクニカルな運用型広告、メディアやアプリ・マーケットなどの市場環境を含め、“デジタルマーケティングの今”をお伝えする。 前回までアジアの全体像、そして特に台湾について解説してきたが、今回から数回にわたって、東アジアに次いで日本企業の関心が高い、ASEAN諸国について分析していきたい。 ASEAN各国のうち、どこにスポットを当てるべきなのか ASEAN諸国は次の10カ国で構成されている。インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジア。中でもマーケットとして関心が高い国はインドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア、そしてベトナムであろう。 このうち、経済成長が早く、モバイル端末のインフラも一番整っている国はシンガポールやタイにな