ソフトバンクグループが1日発表した電子商取引で中国最大手のアリババ・グループ・ホールディングの株式売却は、ソフトバンクの財務体質を改善する狙いがあり、今後も資産売却が続く可能性が高い。匿名の関係者がブルームバーグ・ニュースに述べた。 関係者によれば、今回の少なくとも79億ドル(約8750億円)に相当するアリババ株売却を含め、副社長のニケシュ・アローラ氏は同社の資産構成の見直しを主導している。ソフトバンクはゲームは中核事業ではないと考えており、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの売却を検討する可能性もある。また、フィンランドを拠点とするスマートフォン向けゲーム子会社スーパーセルの売却の検討に入ったことが明らかになっている。 ソフトバンクは米通信子会社のスプリントなどを買収により傘下に収め、事業を拡大させてきた。3月末で約12兆円の有利子負債を抱えており、市場の懸念材料となっていた。2月