日産自動車は15日、ブランドロゴを約20年ぶりに刷新すると明らかにした。2021年に発売すると同日発表した新型電気自動車(EV)「アリア」から採用し、今後投入する新型車に順次使う予定だ。内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)は新ロゴにつ
日産自動車は15日、ブランドロゴを約20年ぶりに刷新すると明らかにした。2021年に発売すると同日発表した新型電気自動車(EV)「アリア」から採用し、今後投入する新型車に順次使う予定だ。内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)は新ロゴにつ
日産自動車は10月8日、内部規定に違反する報酬の不正かさ上げをしていた責任を取って辞任した西川廣人社長兼CEOの後任に、内田誠専務を昇格させる人事を決めた。同時に最高執行責任者(COO)にルノー出身で現三菱自動車COOのアシュワニ・グプタ氏を、副COOに日産で経営再建のための中期経営改革推進を担当する関潤専務をそれぞれ昇格させることも決定。人事は遅くとも来年1月1日までに実施される。 これらのトップ人事は、社外取締役中心に構成される指名委員会で決めた。日産は今年6月の株主総会を経て、社外取締役が過半数を占める指名委員会等設置会社に移行している。取締役会議長の木村康氏(元JXTGホールディングス会長)と指名委員会委員長の豊田正和氏(元経済産業審議官)が記者会見して新体制を発表した。今後は、3人の集団指導体制になる見通しだ。
「仏ルノーから日産自動車への出資比率は(43%から)5~10%まで引き下げる」「併せて、日産とルノーによる合弁事業体を設立すべきだ」――。8月2日、日産とルノーの資本構成の見直しに関する協議のメールを入手したと米紙が報じると、日産の幹部陣に衝撃が走った。ルノーとの交渉内容もさることながら、日産側の要求づくりは社長らと並んで社外取締役の豊田正和氏の名前が書かれていたからだ。【前回記事】「辞めろと言われるとは」 日産社長に取締役会引導 日産の西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)は仏ルノーのジャンドミニク・スナール会長と電話やメールで日常的に連絡を取り合う執務スタイルだ。トップ同士が直接話すことが多く、最高幹部ですら最新の状況は知らされない。経済産業省
日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)が自身の役員報酬を有価証券報告書(有報)に過少記載したとされる金融商品取引法違反事件を受け、日産が有報を訂正したことにより、ゴーン被告の年間報酬の直近3年分が、全国の高額報酬ランキングの歴代トップ10に入ったことが信用調査会社「東京商工リサーチ」の調べで分かった。 日産は事件後、ゴーン被告ら取締役の報酬額を精査し、今月14日に平成17~29年度分の有報を訂正して関東財務局に提出した。 ゴーン被告の訂正前の報酬は各年度10億円前後だったが、訂正後は24年度以降がいずれも20億円以上に増加。東商リサーチによると、中でも28年度の37億4千万円は、1億円以上の役員報酬の開示が義務付けられた21年度分以降の報酬ランキングで、31位から5位に上昇。このほか27年度の28億9400万円が33位から6位、29年度の28億6900万円が86位から7位となり、直
便宜的な逮捕容疑の分割は認めない――。東京地裁は、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)に対する勾留延長の請求を蹴った。容疑者が否認している特捜事件では極めて異例な対応で、早期保釈の可能性も出てきた。 「裁判所は、検察と心中するつもりはないということだ。はしごを外された」 検察幹部は東京地裁の決定に対し、こう漏らした。日本の刑事司法における「長期勾留」を海外メディアが批判していたこともあり、ある程度は警戒していた。「国際世論に配慮して早期釈放すれば、『日本の裁判所は検察と違う』と英雄視されるから」 地裁が重視したのは、ゴーン前会長が有価証券報告書上の報酬を過少記載したという金融商品取引法違反罪について、検察が前半の5年分と後半の3年分に分けて逮捕した手法だとみられる。別の検察関係者は「同じ罪名での2分割に対する批判は、本当に捜査実務を分かっていない」として、「年度ごとの個性の違い
「もう耐えられない」。マレー系英国人で英国弁護士資格を持つ専務執行役員は今年5月、日本人幹部にそう打ち明けた。幹部が「全部話してくれ」と問い返すと、「……会長の資金操作があまりにもひどい」。一旦重い口を開くと、そこからは日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)の巨額な報酬隠しや私的流用、自らの関与を告白し始めた。この告白が、半年後、ゴーン前会長の逮捕につながることになった。 横浜市の日産グローバル本社21階には「ゴーンズルーム」と呼ばれるゴーン前会長の執務室があり、隣接するのが前会長の職務をサポートする中枢組織の最高経営責任者(CEO)オフィスだ。執行役員は2014年4月、そこのトップに就任。社内から「こんなに出世するとは思いもしなかった」と陰口をたたかれるほど重用されたのも、前会長の右腕として報酬隠しを主導したとされる前代表取締役のグレッグ・ケリー容疑者(62)と…
またしても“ガラパゴス日本”の象徴的出来事が起きている。フランス人の大物カルロス・ゴーン氏の逮捕なので、日本人はさぞや世界中で盛り上がっていると思っているであろうが、筆者の知る限り盛り上がっているのは日本だけという状況である。筆者は現在フランスの大学の客員教授として同国在住であるが、ご当地では、まったく盛り上がっていない。 東京地検特捜部が11月19日、夕刻に羽田空港に着いた日産自動車元会長のカルロス・ゴーン氏に任意同行を求め、午後8時に金融商品取引法違反の疑いでゴーン氏を逮捕したと発表した。以降、新たな事実が判明するたびにメディアを賑わせているが、ゴーン氏について、職業人の域を逸脱して、本人の私生活にまで及んで、あることないことを粗探ししている状態である。今回の件のワイドショー化は、筆者にはかなり異常に思えるのだが、成功者といってさんざん持ち上げたあとに引きずり降ろして足蹴にするのは、日
「有価証編報告書虚偽記載罪で逮捕されたゴーン氏だが、そもそも会計人の眼から見れば、これは罪の要件を満たしていない」。『公認会計士vs特捜検察』などの著書のある会計人・細野祐二氏の特別レポート――。 本件の罪、成立せず2018年11月19日午後、仏ルノー・日産自動車・三菱自動車の会長を兼務していたカルロス・ゴーン氏は、自家用ジェット機で羽田空港に入国するや直ちに空港内で東京地検特捜部に任意同行を求められ、同日夕刻、そのまま逮捕された。 逮捕容疑は有価証券報告書虚偽記載罪である。日産の代表取締役であったグレッグ・ケリー氏も同日同容疑で逮捕されている。 新聞報道によれば、日産自動車の2011年3月期から2015年3月期までの5事業年度において、カルロス・ゴーン前会長の役員報酬が実際には99億9800万円であったところ、これを49億8700万円として虚偽の有価証券報告書を5回にわたり関東財務局に提
ルノー出身の2人は「情報が十分にない。事実を教えてくれ」 「待った」をかけるつもりが、解任を了承せざるを得なかった 後任の会長人事は、現在の取締役の中から候補者を提案 全会一致で決まったゴーン容疑者の会長解任。4時間にわたる取締役会の内幕が明らかになった。 22日、午後4時過ぎから始まった日産自動車の臨時取締役会。場所は横浜にある本社ビル内の会議室。 この記事の画像(6枚) 私物化の実態に「これはひどい」 複数の日産関係者によると出席した取締役はゴーン容疑者とケリー容疑者を除く7人。そのうちルノー出身の2人はフランスからテレビ会議で参加した。 取締役会は、ゴーン容疑者らの不正の実態に関する内部調査の結果説明から始まった。 その際、ルノー出身の2人は、「情報が十分にない。事実を教えてくれ」と強く主張。 これに対し、調査担当者は実際の帳簿類のコピーを示しながら不正の手口を細かく説明した。調査結
日本を、いや世界を震撼させた「ゴーンショック」はなぜ起こったのか。長年自動車業界を取材し続け、ゴーン氏へのインタビューも何度も行ってきたジャーナリストの井上久男氏の深層レポート。 「重大な不正」の中身は?日産自動車のカルロス・ゴーン会長が11月19日、金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕された。容疑内容は、虚偽の報酬額を有価証券取引書に記載していたこととされる。2011年3月期から15年3月期までの計5年間の役員報酬額が実際には99億8000万円だったのに、計49億8700万円と記載していたという。内部通報によって日産が社内調査、それを検察に情報を提供し、事件になった。 このニュースを聞いて、多くの人は「脱税目的か」と思ったに違いない。しかし、それは読み筋が違うのではないか。ゴーン氏はサラリーマン経営者であり、報酬は源泉徴収されており、日産から得られる報酬では脱税できない。また、
経営危機に陥っていた日産自動車をV字回復させたカルロス・ゴーン会長。だが、約20年間にわたる長期政権で社内にはひずみが出ていた。ゴーン会長が変節したのは仏ルノーの会長兼最高経営責任者(CEO)に就いた2009年以降だ。ルノーでも日産でも文字通り頂点に君臨した時期とあわせるように、報酬の虚偽記載に手を染めたとみられる。日産による完成車の不正検査問題が新たに発覚した7月上旬。同社首脳が記者会見する
カルロス・ゴーン氏が仏ルノーから日産自動車に派遣されてから18年。工場閉鎖や系列にとらわれない購買改革などにより、経営不振に陥っていた日産をV字回復に導いた。グループ運営でも巧みなM&A(合併・買収)戦略で企業連合全体の世界販売台数を約2倍に伸ばした。だが、米国と中国市場への依存脱却など残された課題もある。(1面参照)2016年度を最終年度とする日産の中期経営計画「パワー88」。世界シェアと売
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