日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)が自身の役員報酬を有価証券報告書(有報)に過少記載したとされる金融商品取引法違反事件を受け、日産が有報を訂正したことにより、ゴーン被告の年間報酬の直近3年分が、全国の高額報酬ランキングの歴代トップ10に入ったことが信用調査会社「東京商工リサーチ」の調べで分かった。 日産は事件後、ゴーン被告ら取締役の報酬額を精査し、今月14日に平成17~29年度分の有報を訂正して関東財務局に提出した。 ゴーン被告の訂正前の報酬は各年度10億円前後だったが、訂正後は24年度以降がいずれも20億円以上に増加。東商リサーチによると、中でも28年度の37億4千万円は、1億円以上の役員報酬の開示が義務付けられた21年度分以降の報酬ランキングで、31位から5位に上昇。このほか27年度の28億9400万円が33位から6位、29年度の28億6900万円が86位から7位となり、直