12月29日に日本を無断出国し、レバノンへ逃亡した日産自動車元会長のカルロス・ゴーン氏。 世界中を驚かせたこの逃亡劇について、ゴーン氏が国籍を有する国のひとつであるフランスでも、「ル・モンド」紙をはじめとする多くのメディアが報じている。 政府はゴーン氏を特別扱いしない 12月31日、ラジオ局「フランス・アンフォ」の番組で、アニエス・パニエ=リュナシェ経済・財務副大臣は、この件に対する政府の立場を説明した。 大臣はまず、自身もこのニュースをメディア経由で知ったことに言及した上で、フランスは「在外フランス人に対する領事館による支援をおこなう義務」があり、ゴーン氏も「ほかの人々と同じ国民」であるので、このような支援は受けられるとしたが、だからといって「彼が法を超越しているわけではない」と述べた。 「ル・モンド」紙は12月31日に「カルロス・ゴーンへの支援をしぶるフランス」という記事を掲載し、フラ