インターネット上で旋風を巻き起こしている新たなAIツールといえば、ChatGPTと呼ばれるチャットボットだ。ChatGPTはほとんどの場合、思いつく限りどんな質問に対しても非常に詳細で人間に近い応答を返す。 しかし、ChatGPTやプリズマ・ラボ(Prisma Labs)のLensa(レンザ)といった人気ツールが話題をさらう一方で、この新しいジェネレーティブAI革命の進化を陰で支える分散型フレームワークについては、それほど話題になっていない。 ユニコーン企業のエニースケール(Anyscale)は、アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)の出資を受けたスタートアップ企業だ。同社が開発したフレームワーク「Ray(レイ)」こそ、OpenAIがChatGPTや同様モデルのトレーニング能力を増強する上での鍵だったのだ。 エニースケールの共同創業者である(左から)フィリッ