仏ル・モンドも取り上げた 「あとがき」によれば、ゴーン氏は一瞬驚きの表情を見せた。しかしすぐに、「それは面白そうだ。日本で漫画の人気が高いのは知っている」と快諾したという。 そうして生まれたのが、漫画『カルロス・ゴーン物語』だ。小学館の青年コミック誌「ビッグコミックスペリオール」で短期連載され、2002年に単行本化された。 それから16年。ご存じの通り、ゴーン氏は今や「容疑者」に。そんな中で、海外メディアを中心に、本作への注目が高まっている。たとえば仏ル・モンド(ウェブ版)は、 「カルロス・ゴーンがマンガの主人公だったころ」(2018年11月20日) のタイトルで、漫画の内容や当時の反響などを紹介した。このほか、英BBC、米ブルームバーグなど、ゴーン氏逮捕を報じた少なくない記事が、「マンガ」の存在に触れている。ゴーン氏の存在の大きさを示す、そしていかにも「日本らしい」現象として、おそらくは