ことしの夏も酷暑が予想されています。世界の平均気温は去年、記録が残る1850年以降で最も高くなり、洪水や猛暑などの異常気象による被害が相次ぎました。 背景にあるのは、地球温暖化。人間の活動による温室効果ガスの排出量の増加が、主な原因とされています。 ところがいま、温暖化や気候変動に関する偽の情報や、根拠がない情報がSNSにあふれる事態に。いったい、誰が何の目的で? 増加する「気候変動懐疑論」 「地球の気温は一定でないのは当然。人間の影響で暑くなったのはウソだ」 「気候科学はひどい詐欺だ。気候変動をあおる連中は恣意的に切り取っている」 いま、気候変動についてSNSで増えているのは、このような根拠のない投稿です。 イギリスのニュースサイト「トータス」によると、気候変動を疑うインフルエンサーによるXの投稿は2021年から2024年にかけて82%増加。YouTubeでも43%増加したといいます。