累計販売本数17億本を誇る富士フイルムのレンズ付きフィルム「写ルンです」。Z世代を中心に人気が再燃する中、同社はスマートフォン専用アプリ「写ルンです+(プラス)」を5月にリリースした。写ルンですのアナログの魅力を守りつつ、デジタル体験を拡張する狙いを同社に聞いた。 2026年に発売40周年を迎える写ルンです(公式サイト価格:2860円)は、デジカメやスマホカメラの普及で需要が減少していた。しかし、2015年頃から減少のスピードが緩やかになり、2021年頃から再び増加している。 人気が再燃している要因は、「すぐに画像を確認できない」というアナログさがZ世代にとって逆に新しい体験として受け入れられていることだ。加えて「アナログ写真の粒子感や風合い、現像を待つワクワク感が新鮮に映っている」と、商品企画担当の植松美里さんは分析する。 増加する需要を背景に開発したのがアプリの「写ルンです+」だ。利用