トルコの少数民族クルド人の非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」が反政府闘争の即時停戦を宣言した。武装解除や組織解散の実現は不透明だが、今回の一連の動きは、埼玉県川口市で難民認定申請中のクルド人らの立場に何らかの影響を与えるのか。トルコのクルド人らからは「クルド人が難民申請する口実がなくなった」との声も出ている。 もう難民ではない 「われわれは指導者の呼びかけの内容に全面的に賛同する」 シリアのクルド地域に本拠を置くメディア「ルドー」によると、PKK執行委員会は今月1日、このような声明を発表して即時停戦を宣言した。 その2日前の先月27日、PKK創設者のオジャラン受刑者(76)の獄中声明が公表され、「PKKは役割を終えた」として武装解除と解散を求めた。その際、次の一文が注目された。 「(トルコ)国内でクルド人のアイデンティティーの否定が解消され、表現の自由が改善されたことで、PKKは創