複数の質問に回答するだけで、その人のパーソナリティ(性格)を示してくれる性格診断コンテンツ。最近はSNSの普及によって流行の兆しを見せています。若手ビジネスパーソンの間でも、「向いている仕事」や「仕事との向き合い方」など、診断の結果を仕事とつなげて語る人も増えてきました。 性格診断コンテンツは、たしかに仕事に対する向き合い方やキャリア観を考える1つの材料になるかもしれません。しかし、診断結果を鵜呑みにした結果、自分の可能性を狭めてしまうリスクも一方で存在します。 そこで今回『性格診断ブームを問う──心理学からの警鐘』を刊行された心理学者の小塩真司先生に、性格診断コンテンツに過度に振り回されないための心構えを伺いながら、「性格」「相性」といった概念とラクに付き合うための視点を学びます。 小塩真司(おしお・あつし)さん。早稲田大学文学学術院教授。1972年、愛知県生まれ。名古屋大学教育学部卒業