パソコンのキーボードとマウス(2016年11月21日撮影、資料写真)。(c)AFP/SAUL LOEB 【3月9日 AFP】近所の人や職場の同僚、国の指導者またはその妻はいったい、どれだけの稼ぎがあるのだろう? 透明性を推進するノルウェーではマウスを数回クリックするだけで、そうした情報が入手できる。 米国では富豪の実業家が納税申告書を開示しないままホワイトハウス(White House)の主になり、フランスでは大統領選の最有力候補が勤務実態のない家族に公金から多額の給与を支払っていた疑惑に揺れている──いずれもノルウェーではあり得ないシナリオだ。 ノルウェーの税務当局は毎年、すべての納税者に関する、収入や資産、納税額といった重要な情報をウェブサイトで公開する。他の人々も同じように税金を払っていることが分かれば、みんなで少額ずつでも自治体の予算を助けようという気持ちが強まるとの考えからだ。