【フランクフルト=林英樹】2035年にエンジン車の新車販売を原則禁止する欧州連合(EU)方針を巡り、ドイツのメルツ首相は9日「完全な打ち切りはあってはならない」と述べ、反対の意向を表明した。米国でも電気自動車(EV)シフトにブレーキをかける動きが強まり、世界的に需要が鈍る。車大手は戦略転換を迫られている。エンジン車禁止は「技術的に不可能」ドイツ政府は同日、首相官邸で「自動車サミット」を開いた
米国産の蒸留酒の輸出が低迷している。カナダの小売業者が米国産アルコール飲料の取り扱いを依然として控えるなど、トランプ米大統領が仕掛けた貿易戦争の余波が世界の酒類市場に広がっているためだ。 米蒸留酒協会(DISCUS)が6日に公表した報告書によれば、4-6月(第2四半期)のバーボンなど米国産蒸留酒の輸出は、前年同期比で9%減少した。最も大幅な減少を見せたのが、対米報復関税を発動したカナダへの輸出。85%減り、1000万ドル(約15億円)未満となった。 カナダでは、州政府が運営する販売店から米国産の蒸留酒がほぼ姿を消し、米酒類メーカーは打撃を受けている。カナダが先月、対米報復関税の多くを撤廃した後も、米国以外のメーカーが優位に立っている。 関連記事:カナダ、対米報復関税の多くを撤廃-トランプ政権に歩み寄り 米蒸留酒業界にとって最大の海外市場である欧州連合(EU)向けの輸出も、12%減の2億90
2025年10月14日に迫ったWindows 10のサポート終了を控える中で、Microsoftは延長セキュリティアップデート(ESU)を有償で販売していますが、このESUの提供を巡って欧州では2026年10月14日まで完全無料で提供する方針に変更したことが明らかになりました。 欧州ではWindows 10のESUが2026年まで完全無料。OneDriveの使用も不要に あと1カ月を迫ったWindows 10のサポート終了ですが、MicrosoftはWindows 11などに対応できないPCを救済するために$30 (約4500円)の支払い、またはOneDriveなどにPC設定を同期することでWindows 10のサポート期限を2026年10月14日まで延長するExtended Security Update (ESU)プログラムを発表しています。しかし、Microsoftによると欧州地域限
ロシア産天然ガスをドイツに輸送する海底パイプライン「ノルドストリーム」が2022年に爆破された事件で、ウクライナ人の男がイタリアで逮捕された。ノルドストリームのガス流出、22年9月27撮影の提供写真(2025年 ロイター/Danish Defence Command) [ベルリン 21日 ロイター] - ロシア産天然ガスをドイツに輸送する海底パイプライン「ノルドストリーム」が2022年に爆破された事件で、ウクライナ人の男がイタリアで逮捕された。ドイツ検察当局が21日発表した。今後ドイツに移送されるという。 検察当局の声明によると、ドイツのプライバシー法に基づきセルヒィKとのみ表記された容疑者は、22年9月にデンマークのボーンホルム島付近でパイプラインに破壊装置を仕掛けたグループの一員。共犯者とともに破壊工作のためドイツ北東部のロストクからヨットで島に向かったという。
ウナギが絶滅の恐れがある野生動植物の国際取引を規制するワシントン条約に掲載される可能性が浮上している。欧州連合(EU)が27日までに掲載を提案するか否かを判断する。掲載されれば輸出入が規制され、消費されるウナギの7〜8割を輸入に頼る日本への影響は甚大だ。ワシントン条約は野生動植物の保護を目的に国際取引を規制する条約で、次回の締約国会議は11月24日〜12月5日にウズベキスタンで開催される。同条
6月12日、欧米自動車大手ステランティスのジョン・エルカン会長(写真)は、欧州は日本の「軽自動車」のような小型で安価な車両を開発する必要があるとの見解を示した。3月19日、ローマで撮影(2025年 ロイター/Yara Nardi) [トリノ(イタリア) 12日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティス(STLAM.MI), opens new tabのジョン・エルカン会長は12日、欧州は日本の「軽自動車」のような小型で安価な車両を開発する必要があるとの見解を示した。欧州地域で規制による高価格が消費者需要を圧迫していることを理由に挙げた。米自動車専門メディアのオートモーティブ・ニュースがイタリアのトリノで開催した会議での発言。 軽自動車は日本で従来販売されている都市型車両で、サイズとエンジンに制限があり、税金や保険費用が低く抑えられる。エルカン氏は日本の軽自動車に相当する欧州の車両を「e
東ヨーロッパのポーランドで、1日に行われた大統領選挙の決選投票で、アメリカ、トランプ大統領の自国第一主義を支持する右派の野党の候補が、与党の候補を破って勝利しました。政治の実権は首相にありますが、大統領には法案の拒否権があり、親ヨーロッパ路線を掲げるトゥスク政権は、引き続き厳しい政権運営を迫られることになります。 ポーランドの選挙管理委員会によりますと、1日に行われた大統領選挙の決選投票は、開票の結果、右派の野党「法と正義」が推すナブロツキ氏が50.89%の得票率で、中道の与党「市民プラットフォーム」のチャスコフスキ氏の49.11%を1.78ポイント上回り、勝利しました。 ナブロツキ氏を推した「法と正義」は、2023年まで政権を握り、司法への介入を強めるなどしたため、ポーランドが加盟するEU=ヨーロッパ連合と対立してきました。 選挙戦でナブロツキ氏は、アメリカのトランプ大統領の自国第一主義
当レポートでは今年7月に「日本の関税率は高い」という言葉の真偽を確かめました。今月は「日本の農業は世界一保護されている」といわれていますが、それが果たして本当かを東京大学大学院教授で農業経済が専門の鈴木宣弘さんに聞いてみました。 ――韓国では環境と国土保全の要の一つである農業の多面的機能を憲法に明記し、食料安全保障の視点に立った農政の実行を政府に求める「1000万署名運動」が2018年7月に活発化したと聞きました。 米国と自由貿易協定(FTA)を結んでいる韓国では、米国産品への関税率はコメを除けば、実質ゼロの状態です。そんな米韓FTA締結に農業関係者は猛反発し、今回の署名運動には多くの市民が参加しました。韓国がFTAの締結に踏み切ったのは、国内総生産(GDP)に占める輸出の割合が日本の約8倍という事情があるからですが、このまま工業製品の輸出を最優先する状況が続けば、韓国の農業が滅びしてしま
ガソリンではなく軽油を用いるディーゼルエンジンは、かつて欧州で人気だった。欧州メーカーが積極的に開発した新世代のディーゼルエンジンは「クリーンディーゼル」ともてはやされていた。 ところが2015年9月、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)がディーゼルエンジンの排ガス試験で不正を働いていたことが発覚し、ディーゼル車の開発と販売は一気に下火となった。 かつて欧州乗用車市場で54%を占めた かつてトラックやバスのディーゼルエンジンは黒鉛をまき散らし、騒音や振動が大きかった。これに対して、クリーンディーゼルは燃料噴射を最適化するなどの技術革新で、これらの欠点を克服。燃費と環境性能に優れた新世代エンジンと目され、欧州の乗用車市場ではディーゼル車のシェアが2014年に約54%を占めた。 ところがディーゼルエンジンで環境規制に適合するには、VWが不正を働かなければいけないほど課題が多い現実が2015年に判
ゴルフ場に到着する際、リムジンから支持者に向かって手を振るトランプ米大統領=フロリダ州ウェストパームビーチで2025年3月29日、AP 米政府が一部のフランス企業に対し、米連邦政府と契約する場合には、たとえ国外企業であっても米大統領令に従い、DEI(多様性、公平性、包摂性)の推進をやめるよう求める文書を送っていたことが明らかになった。仏政府は「内政干渉だ」と強く反発している。同様の文書は他の欧州各国の企業にも送られており、通商問題やウクライナ情勢を巡る対立が続く中、欧米関係に新たな摩擦が生じる恐れがある。 仏紙レゼコーなどによると、フランスやベルギーなどの米大使館から、フランス、イタリア、スペインの企業などに質問票が送られた。「DEIを推進する施策は一切行っていない」という項目にチェックを入れ、署名のうえ5日以内に返送するよう求めるものだった。応じない場合、各企業に詳しい説明を求め、その内
ロンドン/パリ(CNN) トランプ米大統領がホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領に厳しい態度で臨んだことは、北大西洋条約機構(NATO)加盟国に衝撃を与え、米国が自分たちと共にロシアの侵略に対抗するという欧州の根強い幻想を払い去った。 動揺し、おそらくは恐怖さえ感じながらも、欧州は「トランプ時代」における自衛の必要性についてようやく目を覚ましたかもしれない。 欧州連合(EU)のラファエル・グリュックスマン欧州議会議員はCNNに「まるでルーズベルト(元米大統領)がチャーチル(元英首相)を(ホワイトハウスに)迎え入れ、彼をいじめ始めたかのようだ」と語った。 ヘグセス米国防長官が政権関係者とのグループチャットで、防衛に「ただ乗り」している欧州を「情けない」と評した1カ月の間に、欧州は数十年にわたる防衛に関するタブーを打ち破った。数週間前には考えられなかった政策が今や検討されているのだ。
ルペン氏の弁護士は、判決に異議を申し立てる間、被選挙権の停止措置を保留にはできないとする裁判所の判断を批判している。事件の複雑さと被告人の多さから、次期大統領選前に控訴審判決が下される可能性はゼロではないが、難しいとみられる。 ただ、ルペン氏の控訴によって、禁錮4年の実刑判決は保留となる。 判決について、カーディフ大学の政治学講師で、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの客員研究員であるマルタ・ロリマー客員研究員は「おそらくルペン氏の政治キャリアが終わったことを意味する」との見方を示した。 市場では、米国が4月2日にも導入するとされる「相互関税」により高い関心が集まっており、ルペン氏の判決は冷静に受け止められたもようだ。フランスとドイツの10年債利回り差(スプレッド)は、2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大して73となった。フランスのCAC40株価指数は31日午後の取引で1
大西洋の反対側で米製品を不買するM・オサリバンさん(右)とJ・ブラックレッジさん/James Blackledge/Moya O’Sullivan ロンドン(CNN) モヤ・オサリバンさんは家の戸棚をのぞき込み、問題に気付いた。クリームチーズに歯磨き粉、マウスウォッシュ、ウイスキー、ソフトドリンクは全て米国製。処分せざるを得なかった。 オサリバンさんはCNNの取材に答え、「フィラデルフィアの(クリーム)チーズはもう買わない」「オレオもそう」と話す。洗面所の戸棚にあったオーラルBとリステリンは既に取り替え済み。ドリンクキャビネットからはジャックダニエルとコカ・コーラが姿を消した。 オサリバンさんは29歳。アイルランド南部のキルケニーで子どもたちに歴史と英語を教えているが、買い物リストの中身を変えることで7700万人の米国人にも教訓を学んで欲しいと考えている。この人々は米大統領選で2期目の就任
GmailやOffice 365など、インターネット経由で提供されるクラウドサービスは無料あるいは定額の使用料を定期的に支払うことで使うことができ、もはや現代人の生活にはなくてはならないものとなっています。オランダ在住のフリーランスの開発者であるマーティン・ホルス氏が、契約していたアメリカのクラウドサービスを別のものに置き換えた体験をブログにまとめています。 Moving away from US cloud services by Martijn Hols https://martijnhols.nl/blog/moving-away-from-us-cloud-services ホルス氏は、アメリカのクラウドサービスへの依存から脱却しようと考えた理由として、EUとアメリカ間のデータ共有協定が繰り返し破棄され、個人データ保護に関する法的互換性の欠如が示されているプライバシー上の懸念と、ア
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