国産水上ドローンの量産化に向け、日本郵船傘下企業とスタートアップが共同実証に向けた契約を締結したことが22日、分かった。水上ドローンの大量生産は世界的にほぼ例がなく、先駆的な試みだという。日本の質の高い造船技術を生かし、密漁対策や海洋開発のほか、安全保障強化などにも量産した水上ドローンを用いたい考えだ。 海上自衛隊も注目契約を締結したのは、スタートアップ「オーシャニック・コンステレーションズ(OC)」(神奈川県鎌倉市)と日本郵船傘下の「京浜ドック」(横浜市)。 令和5年に創業したOCは国産水上ドローン開発を進め、今年8月には鎌倉市沖で試作機「アルファ」の夜間単独航行を成功させた。これらの取り組みは、安全保障上の観点から海上自衛隊も注目しているという。 一方、京浜ドックはタグボートなどの小型船舶の建造で強みを持つ。同社が建造した世界初のアンモニア燃料船「魁」は今年、日本船舶海洋工学会が主催す